(本記事は、藤由 達藏氏の著書『「すぐやる人」になる一番かんたんな方法』=ぱる出版、2022年11月11日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
◎すぐやる人になるためのダメ押しの技
これまで一分間で小さな行動を始めてしまう方法や、行動力を高める思考法などを紹介してきました。ここまで読んだだけで、「自分にもやれそうだ」「もう手を付けてしまおう」と思った方は、その調子でどんどん進んでいきましょう。
しかし、まだ踏ん切りがつかないとか、どうもやる気にならないという方がいるかもしれません。
そんな方のために、「すぐやる」ためのダメ押しテクニックを紹介します。とても危険なテクニックですので、読んでいる内に、
「そんなことまではできない。それくらいだったら、もう観念してやり始めるさ。もうわかったから、それ以上言わないでくれ」
と思えたら結構です。行動することの方が大切なので、この本を閉じてしまって構いません。
◎すべてやめてみる
すぐやれないのは、やることが多すぎるからかも知れません。「すぐできない」というのも思い込みで、あれやこれやとさまざまな雑事を片っ端から片づけても、まだまだ仕事が山のようにある。だから自分のやりたいことにまでなかなか手を出せないのだ、という場合です。
たくさんのことをこなしている人は、もっとやろうとしてしまって自分を反省してしまいます。
「私は、ぜんぜんできていない」
実はたくさんのことをやっているのです。もう自分の容量をはみ出るくらいのことを抱えているのではないですか?
もしもそうであるならば、全部やめてみましょう。
1週間くらい休みをとって、すべてを手放してみましょう。
「でも、それじゃあみんなに迷惑がかかります」
心の優しいあなたはそのように感じるでしょう。
しかし、だからたくさんのことを一人で抱え込んで、やりこなそうとしてきたのではありませんか。あなた一人が、仕事の矛盾を抱え込んでも、問題は解決しないのではないですか?多くの人がその問題を自分事として共有して、みんなで解決をはかろうとした方がよりよい解決策を見出すことができるでしょう。
そのためにも、一旦、手放してしまいましょう。
もしも、1週間休むことができなければ、会社自体辞めてしまいましょう。それくらいあなたは、抱え込んでいる可能性もあるのです。あなたがその仕事を手放したとしても、誰かが代わりの人がやることになるでしょう。それでも、仕事は回っていくのです。誰もが定年や転職、その他の事情で仕事を辞めていくけれども、仕事は続いていきます。背負い込みすぎないでください。
1週間も休めないというのであれば、土日などの休みに続けて1日余分に休みを付けてみてはいかがですか。3日間の休みをとって、完全に仕事を手放し、リフレッシュしてください。
休んだ後に、また気持ちもあらたに仕事に取り組むときに、一番大事なことやあなたが心からやりたいと思っていることから手を付けてください。
そうすれば、もう「すぐやらない人」ではありません。大事なことを大事にする人になり、「すぐやる人」になることができます。
あなたは、いつでもやめられるし、いつからでも変わることができるのです。あなたの内なる無限の可能性に心を開いてください。
- ココがポイント!
- すべてやめてみよう!
1991年、早稲田大学卒業後、プラス株式会社に入社。営業や企画、新規事業設立などを経験。2009年全プラス労働組合中央執行委員長に就任。2010年、平本あきお氏のプロコーチ養成スクール(講師:宮越大樹氏)でコーチングを学ぶ。2013年独立。2016年に株式会社Gonmatusを設立し、コーチングや研修、ワークショップ、「魂が悦ぶ®出版講座」、「ビーイング瞑想®」などを企業や労働組合、個人の方々に提供している。
著書は、35万部突破した『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』(青春出版社)、『「鬼滅の刃」に学ぶ「夢を叶える8つの力」』(ぱる出版)等多数ある。
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