(本記事は、中戸川 貢氏の著書『ワースト添加物 これだけは避けたい人気食品の見分け方』=ユサブル、2023年5月18日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
アイス
アイスは冷凍で日持ちするので、賞味期限がありません。シャトレーゼなんかだと賞味期限が書いてありますが、一般には賞味期限がないのです。
基本的なアイスの選び方としては、まず、アイスの表示の「種類別」を見てください。乳成分の量によってアイスの種類が決まっていて、アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓の4つに区分されています。
この中でおすすめは「アイスクリーム」ですが、アイス選びにおいては、もっと重要なことがあります。それは、人工甘味料不使用のものを選ぶということです。冷凍ケースの中からアイスを取り出して原材料表示をチェックするのは大変なので、いくつかおすすめをご紹介します。
ロッテのバニラアイスを買うなら、もちろんおすすめは「レディーボーデン バニラ」【197】ですが、「雪見だいふく」198や「爽バニラ」でもいいと思います。しかし、「モナ王 バニラ」には人工甘味料のアセスルファムカリウムが使用されているのでおすすめしません。同様に「カルピスアイスバー」にはアスパルテームが使用されています。
バニラモナカを買うなら、森永製菓の「バニラモナカジャンボ」【199】はいかがでしょうか? 2022年3月にアセスルファムカリウムが不使用になり、おすすめできるようになりました。「チョコモナカジャンボ」【200】でもいいです。かちわり氷タイプの「アイスボックス」にはスクラロースとアセスルファムカリウムが使用されているので要注意。
森永乳業のアイスは優秀で、「ピノ」【201】「モウ」「パルム」【202】「チェリオ」「ビエネッタ」などは人工甘味料不使用です。「れん乳氷バー」のように人工甘味料を使用したものもあるので、森永乳業のすべてのアイスがおすすめというわけではありませんが、まともなものが多いです。
グリコも優秀で、「パピコ」「ジャイアントコーン」【203】「パナップ」「牧場しぼり」【204】などは人工甘味料不使用です。しかし、糖質オフの「SUNAO」はスクラロースを使用しているので注意してください。
森永乳業「モウ バニラ」と、グリコ「牧場しぼり 味わいミルク」は、安いのに種類別がアイスクリームなのがすごいと思います。自動販売機で買う「セブンティーンアイス」もグリコですが、残念ながら人工甘味料を使用したものがあります。しかし、自販機なので原材料を確認できません。ハズレを買わないために、江崎グリコのホームページで買いたいセブンティーンアイスの原材料を確認してから購入してください。
明治の「エッセル スーパーカップ」【205】シリーズも人工甘味料不使用です。
氷菓ですが、フタバ食品の「サクレ」を買うなら、オレンジ、白桃、あずき、パインにしてください。レモンは人工甘味料を使用しています。赤城乳業の「ガリガリ君 白いサワー」も人工甘味料使用です。
ハーゲンダッツはすべてまともです。原材料をチェックする必要がありません。好きなものを買ってください。
自然食品店や通販なら、高知県の久保田食品のアイスがおすすめ。こちらも原材料を確認する必要がありません。
【アイス選びの条件】
- 「種類別」で「アイスクリーム」を選ぶ
- 人工甘味料不使用
- 残念
- 【原材料名】
乳製品(国内製造、オーストラリア製造)、食物繊維(ポリデキストロース)、はちみつ、還元水あめ、乳等を主要原料とする食品、卵黄パウダー、食塩、バニラビーンズシード/香料、乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、甘味料(スクラロース)、カロチン色素、(一部に卵・乳成分を含む)
- 良
- 【原材料名】
乳製品(国内製造、ニュージーランド製造)、砂糖、水あめ/乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、香料、着色料(野菜色素、カロチン、アナトー)