(本記事は、藤由 達藏氏の著書『「すぐやる人」になる一番かんたんな方法』=ぱる出版、2022年11月11日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
◎受け身から始める
「受け身の3ダケ:見るだけ、聞くだけ、触るだけ」
第Ⅰ領域と第Ⅲ領域の活動は「すぐやらなければならない」ものです。すぐやらなければならないとわかっているのに、着手できないとすぐに大変なことになってしまいます。しかし、わかっていても動けないときもあります。
着手できていないのに、「頑張らないといけない」「自力で努力しないといけない」。
「自ら動かないといけない」という想いと、「どうにも積極的な気持ちになれない」とか「気持ちが乗らない」とかいう気持ちが葛藤してしまうと、動けなくなることがあるのです。葛藤があるから、積極的に動けないのです。
そんなときは、「ハードルの法則」を思い出しましょう。「ハードルを下げる」ために、積極的に動かず、受動的にできることを探してみるのです。
・見るだけ
・聞くだけ
・触るだけ
ということをやるのです。
見るも聞くも、目を開き耳を塞がなければ受動的に情報が入ってきます。触る場合は、少しだけ能動的ですが、それ以上のことはしなければ、触れて感じるだけという意味で受動的な行為です。たとえば、
1.見るだけ
読むべき仕事の資料を見るだけ
返信しなければならないメールの本文を見るだけ
確認すべき契約内容の契約書を読まずに見るだけ
2.聞くだけ
すぐに読んで理解しないといけない資料を音声読み上げ機能で聞くだけ
頼りになる同僚の話や意見を聞くだけ
飛び込み訪問地域まで行って、その街の音を聞くだけ
3.触るだけ
パソコンの起動スイッチを触るだけ
日報を書くためにタブレットを手に持って触るだけ
片づけなければならない机上の書類に触るだけ
こんなことをやってみると、少しだけ取り組みたい課題に気持ちが近づきます。実際に目にしたり耳にしたりすれば、その先が知りたくなったり、考えたくもなるものです。パソコンの電源に触れたら、ちょっとはやろうかという気にもなります。
見るだけ、聞くだけ、触るだけという「受け身の3ダケ」で、行動の歯車を回し始めるのです。
- ココがポイント!
- 見るだけ、聞くだけ、触るだけの受け身から始めよう!
1991年、早稲田大学卒業後、プラス株式会社に入社。営業や企画、新規事業設立などを経験。2009年全プラス労働組合中央執行委員長に就任。2010年、平本あきお氏のプロコーチ養成スクール(講師:宮越大樹氏)でコーチングを学ぶ。2013年独立。2016年に株式会社Gonmatusを設立し、コーチングや研修、ワークショップ、「魂が悦ぶ®出版講座」、「ビーイング瞑想®」などを企業や労働組合、個人の方々に提供している。
著書は、35万部突破した『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』(青春出版社)、『「鬼滅の刃」に学ぶ「夢を叶える8つの力」』(ぱる出版)等多数ある。
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