(本記事は、藤由 達藏氏の著書『「すぐやる人」になる一番かんたんな方法』=ぱる出版、2022年11月11日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)
◎【ASB】五分間セルフコーチング
第Ⅱ領域の活動は、自分の大事にしたいことを大事にするために、スケジュールを組んだり、人間関係を築いたり、心身を休めたりするものです。それを継続的に行うためには常に自分の状態を振り返る習慣が欠かせません。
自分の状態を振り返り、チェックすることができれば、軌道修正もできます。スケジュールも微調整したり、目標を変更したりすることもできるのです。
そこで役立つのが夢実現応援の対話(コーチング)の手法です。コーチングは、振り返りの技術と言ってもいいくらい、あらゆることを振り返ります。ここでは自分の状況を振り返り、確認するための、五分間セルフコーチングの方法を紹介します。
1.一分間だけ「何を課題にする」か考えて決める
課題がありすぎると何から手を付けて良いのかわからなくなります。そんなときは、一分間で自分にどんな課題があるのかを書き出してみましょう。その中でも重要で、最初に取り組むべき課題を一つ選びます。
〈例〉「地域別販売状況のリストをまとめる」
2.一分間だけ「課題の現状」を考える
次には、一分間でその課題の現状はどうなっているかを確認してみましょう。すでにやったこと(過去から現在)と、まだ手を付けていないが、これからやらなければならない作業(未来)を書き出します。
〈例〉・過去10年分の地域別販売状況のデータは、まだ入手していない
・分析結果の報告形式がわかっていない
3.一分間だけ「課題の解決した姿」を考える
次に、「現状をどうしたいのか」を一分間で考え、書き出します。これから取り組む課題の完成または完了した姿(ゴール)を、予想ではなく創造的に想像してください。
〈例〉・地域別に販売傾向が手に取るようにわかる
・分析結果を会議で発表したら、みんなに感謝される
4.一分間だけ「課題」の「解決」にいたる「過程」を考える
課題の完成または完了した姿(ゴール)が見えたところで、次に考えたいのは、そのゴールにいたる道のりです。一分間、解決にいたる「過程」を考えます。
〈例〉・地域別売上の推移を分析する
・重点取り組み地域を特定する
5.一分間だけ「過程」を始める「最初の一歩」を考える
課題についてこれからやるべきプロセスが明確化したら、そのプロセスを始動するためにできる一番簡単なことは何かを考えます。最初の一歩の行動です。
〈例〉・過去10年分の地域別実績データの利用許可を申請するこのような五分間セルフコーチングを頻繁にやっていけば「すぐやる人」になれます。
- ココがポイント!
- 五分間セルフコーチングで、常に自分を振り返り、最初の一歩を見つけ出そう!
1991年、早稲田大学卒業後、プラス株式会社に入社。営業や企画、新規事業設立などを経験。2009年全プラス労働組合中央執行委員長に就任。2010年、平本あきお氏のプロコーチ養成スクール(講師:宮越大樹氏)でコーチングを学ぶ。2013年独立。2016年に株式会社Gonmatusを設立し、コーチングや研修、ワークショップ、「魂が悦ぶ®出版講座」、「ビーイング瞑想®」などを企業や労働組合、個人の方々に提供している。
著書は、35万部突破した『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』(青春出版社)、『「鬼滅の刃」に学ぶ「夢を叶える8つの力」』(ぱる出版)等多数ある。
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