1000年続く森をつくる壮大なプロジェクトに参加できる

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_志賀理和氣神社さん_植樹.jpg
(画像=『ワクセル』より引用)

移転前の境内には約4000本の木々が生い茂る豊かな鎮守の杜があり、まさしくこの地域のふるさとでした。昨年の植樹祭では多くの方々のご支援により、400本の木々が植えられ、少しずつ鎮守の杜再生へと歩みを進めています。

この植樹において我々が希望を抱いているのは、森の再生だけではなく、木を植えることで、「人々の心にもふるさとの苗木を植えること」です。生まれ故郷を離れ、新しい地域に移り住むことが当たり前となった現代において、心安らかなる憩いの場『心のふるさと』となる森を皆様と育てていきたいと思います。

また、生物多様性も森の一つの重要な側面です。すでに、蝶やキジ、ツグミなどの生き物たちがこの小さな森を訪れています。

3期中の第2期となる今回の植樹祭は、前回植樹された木々の生育状況を踏まえた大事な植樹となります。また、植えられた木々はおおむね順調に成長していますが、手入れ、保守も必要です。そのためには多くの資金が必要となります。

『鎮守の杜』は、何百年以上循環していく森となり、その間に発生する自然災害から神社と境内を守ってくれます。

先日、同じ岩手県の大船渡市で、大規模な山火事が発生しました。山火事に関するいくつかの論文によると、燃えにくい森林は広葉樹林であるとされています。経済循環が困難な山や住宅地に近い区域の森は、比較的燃えにくい広葉樹林帯を創ることが適していると考えています。大切なことは、自然と人間の活動との持続可能な共生バランスを追求することではないでしょうか。

森づくりは人間の都合だけではなく、自然に寄り添って考えなければなりません。人間も動物も植物も未解明なことはたくさんありますが、「この世に必要のない生き物などいない、そしてそれぞれが過去を今に紡ぎ未来へと歩み、いろんな調和の形を生み出している」ということは確かです。まさしくその一つの形が『鎮守の杜』だと思います。その地域に適した樹種を元に、10年先、50年先、100年先、1000年先のことを考えて選定していきます。

皆様のおかげで、昨年植えた木々は順調に成長しており、植樹時に70cm前後の苗木たちは今年には倍以上の4mくらいまで成長する樹種も出てくると予想しています。しかし、千年の森をつくるには、去年植えた木々のケアや土壌改良、モニタリングなど様々な育樹も必要になってきます。

過去の歴史、先人たちの想いを受け、今と向き合い、未来に、次世代に、地球に、自信を持って渡せる『鎮守の杜』を皆様と一緒に創っていきたいと切に願っております。重ね重ねにはなりますが、今年も皆様からの温かく・心強いご声援とご支援をいただければ幸いです。

【第2期】岩手県・志賀理和氣神社 | 千年先へつなぐ『鎮守の杜』を再建したい!