日清オイリオグループが食用油の価格改定(画像はイメージ)
(画像=日清オイリオグループが食用油の価格改定(画像はイメージ))

日清オイリオグループは7月1日納入分から、オリーブ油、ごま油、こめ油などの業務用と家庭用の食用油を、5~30%値上げする。4月1日納入分から価格改定を発表している大豆、菜種などを主原料とする食用油は除く。

食用油を取り巻くコスト環境は非常に厳しい状況が続いており、同社では昨年の4月、6月、8月、11月に続き、今年4月から大豆、菜種などを主原料とする汎用油の価格改定を発表していた。

しかしながら、世界的に旺盛な食用油需要や原料主要産地の天候不順による減産などを受けた需給ひっ迫、物流費やユーティリティコストなど諸経費の高止まりなどの影響は、これらを原料とする製品に留まらず、オリーブ油やごま油、こめ油などの食用油全般に波及しており、そのコスト環境も大変厳しい状況となっているとする。

「このような状況下、これまでの価格水準では原料コストの上昇分すべてを吸収することが極めて困難な状況となっている」と、価格改定の理由を説明する。

〈大豆油糧日報2022年4月13日付〉