38歳からのビジネスコーデ図鑑
森井 良行
1979年 千葉県出身。日本大学卒業後、一般企業を経て、「ビジネスマンの買い物に同行するスタイリスト」に転身する。これまでのべ4,500人を超えるビジネスマンの買い物に同行し、その実績から東洋経済オンライン・夕刊フジ・日刊SPA!など連載をもつ。現在では、自身が毎週リサーチしている掘り出しアイテムを週アイテム配信する「エレカジ大学」を主催。著作に「38歳からのビジネスコーデ図鑑 真似するだけで印象が劇的によくなる(日本実業出版社)」など計5冊ある。

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営業や商談には「鮮やかなネイビースーツ」!

外資系生命保険会社のトップ営業マン風

信頼される男は、「エネルギー」と「親近感」に溢れている

青みが強いライトネイビーのスーツは、イキイキとした印象を与えます。

さらに、明るい色のネクタイと合わせれば、親近感をプラスできます。

たとえば、3色使いのネクタイで、白色が入っているものです。明るさが特徴のライトネイビースーツには、明るい色のネクタイが馴染みます。単色なら、水色やオレンジがおすすめです。

売上勝負の世界にいる外資系生命保険会社の営業マンは、「できるヤツ」というイメージですが、顧客からの信頼を勝ち取るために、「親近感」や「安心感」といった印象も大切にしているそうです。

青系のスーツに抵抗がある人は、いつもの紺色のスーツよりワントーン明るい色から始めてみましょう。

プレゼンスを上げたいなら「白いポケットチーフ」!

ビジネスパーティーに慣れたIT企業の経営者風

白いポケットチーフは、自分を照らすスポットライト

胸元に白いポケットチーフをスクエア型に挿すと、ダークスーツとコントラストが目立って、存在感が出ます。胸ポケットから0.7〜1.2㎝見える程度の挿し方がベストです。ポケットチーフが全身に占める面積はわずかですが、女性のピアスが印象を際立たせるように、印象がかなり変わります。

代表的な素材といえば、麻とシルク。麻は夏の素材と思われがちですが、ポケットチーフにおける麻素材はオールシーズンに対応可能で、1年中フォーマルな印象を演出します。特に、四角形に折りたたむスクエア挿しの場合は、折り目がしっかりつく麻のほうが適しています。

明るいネクタイと合わせれば、顔まわりに明るい華やかさが生まれます。

ハイクラス層との交渉には「無地のネクタイ」!

メガバンクの銀行マン風

相手のオーラに飲まれない重厚感を身に纏(まと)う

できる男の風格を服で表現できたら、相手の役職に気負わないで仕事に集中できそうです。

そんなふうに考える人におすすめなのが、「無地のこげ茶色のネクタイ」です。このスタイルでは、「少しお堅い雰囲気」がポイントです。

こげ茶色は、色彩心理学で「ロジカルな説得力が増す色」だとされています。

相手の視界に入りやすいネクタイをこげ茶色にすることで、論理的な印象を与えることができます。濃いグレーのスーツと組み合わせれば、上品さも添えられます。濃いグレースーツには、こげ茶色のほかに、重厚感や信頼のイメージを持つ紺色のネクタイもよく合います。

クレームを丸く収めたいなら「水色のネクタイ」!

外資系ホテルの総支配人風

「言葉」と「空気」で誠意を伝える

仕事で人間関係のトラブルが起きたときは、水色の力を借りましょう。

水色は、色彩心理学で「人を落ち着かせる効果が高い色」だとされています。

クレーム対応の場面で水色のアイテムを活用すれば、相手のイライラを緩和させることができるかもしれません。

ここでも、相手の視界に入りやすいネクタイを水色にします。色の効果を高めるために、柄は無地で、素材は艶のあるシルクで表情を持たせましょう。

ダークネイビースーツを合わせることで、全体のフォルムが引き締まり、ビシッとした礼儀正しさも加わります。