アステラス製薬,Audentes Therapeutics, Inc,完全子会社
(写真=Sergey Nivens/Shutterstock.com)

アステラス製薬株式会社(4503)は、バイオテクノロジー企業Audentes Therapeutics, Inc.(米国カリフォルニア州、Audentes)を買収することで合意し、契約の締結を決定した。
また、米国持株子会社アステラスUSホールディング Inc.(米国イリノイ州)の100%子会社であるAsilomar Acquisition Corp.を通じて、Audentesに対して、現金による株式公開買付けおよびそれに続く現金を対価とする合併を実施する予定。
本公開買付けは、Audentesが発行済みの全ての普通株式を一株当り60.00米ドルの現金を対価として取得する。

バイオ・医薬品製造業界のM&A

アステラス製薬は、バイオロジーとモダリティ/テクノロジーの独自の組み合わせを見出し、アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する革新的な医薬品の創出を目指している。現在、4つのPrimary Focusを特定し、優先的に経営資源を投下し、「遺伝子治療」をそれらに続く有望なPrimary Focus候補と位置付け、遺伝子治療薬の研究開発に取り組んでいる。

Audentesは、希少かつ重篤な神経筋疾患を対象に、アデノ随伴ウイルスに基づく遺伝子治療薬の研究開発に注力するバイオテクノロジー企業であり、AAVを活用した独自の遺伝子治療薬の技術プラットフォームや治療薬を製造。また、X染色体連鎖性ミオチュブラー・ミオパチーを対象とするAT132は、リードプログラムとして現在、第I/II相臨床開発段階にある。

本件M&Aにより、希少かつ重篤な疾患を有する患者のアンメットメディカルニーズに応え、遺伝子治療の領域においてリーディングポジションの確立を目指す。(提供:日本M&Aセンター

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