2022年3月10〜16日、サザビーズオンラインオークション「Prints & Multiples」が開催。ベル・エポック時代のパリから戦後のニューヨークまで、近現代のアーティストの作品が出品。その中から、落札価格TOP5の作品とANDART取り扱いアーティストの落札情報を紹介。£1=151.57円で計算、落札価格は手数料込み。
5)アンディ・ウォーホル《Mick Jagger (F. & S. II.139)》
落札価格:1,528万円(£100,800)
ポップアートを代表するアメリカ人アーティスト、アンディ・ウォーホルはセレブリティを被写体に作品を制作したことで有名。今回のオークションは3名の有名人のポートレートが高額で落札された。こちらはイギリスのロックバンド「ローリング・ストーンズ」のヴォーカル、ミック・ジャガー。250部限定のスクリーンプリント作品(サインあり)。(予想落札価格:約606万円〜909万円 / £40,000~60,000)
3)アンディ・ウォーホル
《Marilyn Monroe (Marilyn) (F. & S. II.23)》
落札価格:約1,719万円(£113,400)
3)アンディ・ウォーホル
《Marilyn Monroe (Marilyn) (F. & S. II.25)》
落札価格:約1,719万円(£113,400)
同じイメージを反復させ、シルクスクリーン技法を絵画へ応用し、独特の作風で一世を風靡したウォーホル。なかでも代表作と呼べるのが、アメリカの俳優マリリン・モンローを被写体にした作品。ウォーホルがモンローのポートレートの制作を始めたのは、1962年のモンローの急死後以降。モンロー主演の映画『ナイアガラ』のスチール写真をもとに、構図や配色を変えて制作されたポートレートは誰もが一度は見たことがあるだろう。上の2作品それぞれ250部限定、サインありのスクリーンプリント作品。(予想落札価格:(上)約606万円〜909万円 / £40,000~60,000(下)約1,213万円〜1,819万円 / £80,000~120,000)
ANDARTでは、セレブリティを被写体にしたシリーズより、ハリウッド女優エリザベス・テイラーのポートレート作品《Liz》を取り扱い中。
2)パブロ・ピカソ《L’Égyptienne (B. 746; Ba. 906)》
落札価格:約2,102万円 (£138,600)
20世紀を代表する画家、パブロ・ピカソ。本作は、1943年から1953年までピカソの恋人だったフランソワーズ・ジローのポートレート。ピカソは版画にほとんどタイトルをつけなかったため、代わりに画商や美術史家がつけるのが一般的だった。この作品の場合は、ジローの髪型がエジプトの髪飾りに似ていたことから「L’Egyptienne」と工房が命名したそう。1953年の秋、2人の関係が終わる前にピカソがジローを描いた最後のポートレートのひとつである。(予想落札価格:約1,516万円〜2,274万円 / £100,000~150,000)
ANDARTでは、ピカソの最期の妻・ジャクリーヌを描いた作品《Portrait de Jacqueline de Face Etat Ⅲ 21-21-1961(Bloch 1064)》を取り扱い中。
1)アンディ・ウォーホル
《Queen Elizabeth II of the United Kingdom (F. & S. II.335A)》
落札価格:約4,965万円 (£327,600)
本作はウォーホルの「Reigning Queens(統治する女王)」シリーズより、エリザベス女王2世を描いたロイヤルエディションのひとつ。1977年の銀婚式のために撮影された公式ポートレートをもとに制作されている。表面にはダイヤモンドダストがあしらわれ、まさに女王にぴったりな作品だ。そして2012年、女王は即位60周年を記念して、このロイヤルエディションから4枚のプリントセットを王室コレクションに加えた。これは、ウォーホルがアート史の中でも最も権威ある重要なアーティストであることを物語っている。(予想落札価格:約2,274万円〜3,789万円 / £150,000~250,000)
ANDARTでは、《Liz》以外にも代表作「キャンベル・スープ」シリーズのひとつ《Campbell’s Soup I (Pepper Pot)》など全4作品を取り扱い中。【取り扱い作品一覧】から他のアーティストの作品と一緒にチェックできます。
【ANDART取り扱いアーティスト落札情報】
ゲルハルト・リヒター《Ice 2 (Butin 123)》
落札価格:約1,337万円 (£88,200)
ドイツ最高峰の画家と呼ばれる巨匠、ゲルハルト・リヒター。具象・抽象の絵画のみならず、写真、映像作品など幅広く制作し、代表作は「アブストラクト・ペインティング」と呼ばれるシリーズ。今年6月より、東京国立近代美術館にて大規模個展「ゲルハルト・リヒター展」の開催が決定し、改めて注目度が高まっているリヒター。本作は、2003年に制作された108部限定、サインありのスクリーンプリント作品。(予想落札価格:約606万円〜909万円 / £40,000~60,000)
ANDARTでは、「アブストラクト・ペインティング」シリーズより《Abstraktes Bild (P1)》を取り扱い中。
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文:ANDART編集部