農林水産省は6月11日、「スマート・オコメ・チェーンコンソーシアム」の設立を発表した。7月に設立大会を予定しており、現在は広く業界関係者の参画を呼び掛けている。
「スマート・オコメ・チェーン」は、米の生産から販売までのデータをプラットフォーム上で管理・共有するシステムだ。生産・集荷・卸・小売の各関係者がデータに基づいて互いにフィードバックし合うことで、自らの経営に活かすことができるメリットがある。コンソーシアムでは、実務ベースでより具体的な制度設計などを詰める。
9月にワーキンググループを設置して議論を開始し、国際ワークショップの開催なども実施しながら、令和5年産からの利用開始を目指す。なお、農産物検査規格・米穀の取引に関する検討会(新・検査検討会)が示した輸出向けJASの素案作成などもこのコンソーシアムが担うことになる。
参画希望者は農水省ホームページから申請が必要なほか、ひとまず関心があるという事業者にも、別途、メールで情報発信を行う。メールでの情報発信希望者はokomechain2021@maff.go.jp(穀物課米麦流通加工対策室)まで連絡を。
〈米麦日報2021年6月14日付〉