THE OWNER特別連載「経営者のお悩み相談所 〜経営コンサルタントが一問一答!〜」第16回目は「コロナ禍、オフラインでの接点を増やすことが難しい中、適度にチームの一体感を出す会議のやり方がわからない」という経営者のお悩みについてお答えします。
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【ご質問】
コロナ禍になって、感情の共有がチームで減っていると思っています。会議に対して効率化だけを求めると、短い時間×多い会議となり、より感情の共有が減ると思います。 適度に一体感を出す会議のやり方を教えていただきたいです。
【ご回答】
会議の冒頭に価値判断を含む近況報告を行うことや、会議の終わりに結論を出さない課題共有を行うことをお勧めします。また、単に会議に絞った一体感創出策ではなく、業務全般を見直すことが効果的です。
ご質問ありがとうございます。オンライン会議の増加による組織内での共感減少への対応策についてのご質問と思います。
会議内では、例えば、持ち回りで出席者の一人または数名に会議冒頭で最近の出来事とどう思ったかを話させたり、本題終了後に結論を出さない課題共有時間を設けたりといったアイディアが考えられます。
また、会議運営のみに注目するのではなく、会議以外でも共感減少への対応策を検討していくことで、より効果が高まります。
会議内で共感を促進する方法
最近、在宅勤務やオンライン会合が増えてきました。オンライン会議は、効率よく要件を決める際には効率が良いが、参加者同士の仲を深めるようなことはなかなか難しいという声も多くあります。
このような状況下で、どのような対策が考えられるのか、まずは会議内での対処策について検討してみます。
例: 感情・価値判断を含む近況報告
感情を共有するためには誰かが感情を開示する必要があります。誰かが感情を開示しなければ、そもそも感情を共有することはできません。そこで、意図的に感情や価値判断を開示する仕組みを作ることを考えてみます。
具体的には、会議の冒頭数分間を使い、持ち回りで参加者1人または数人に感情や価値判断を伴う近況報告をさせてはどうでしょうか。「価値判断を伴う」というと難しく聞こえてしまいますが、ここでは、どう感じたかや何故そうしたのかを話してもらいます。
例えば、「今日は買い物の後、犬の散歩に行った」という事実だけを近況報告しても、その人の感じ方や考え方に対する理解は深まりません。しかし、「犬が好きだ」とか「犬の散歩は良い運動になる」という話であれば、少しづつでも共感は可能です。話が発展するかもしれません。ここから共感を積み重ねていきます。