
プロレスラー、総合格闘家としての経験を活かし、超人トレーニングの普及を目指して活動されている「宇宙超人!ミノワマンD・Z」さん。2024年からはキン肉マンミュージアムin沼津の館長も務めています。特徴的な名前に込められた思いや活動の源泉、今後の展望についてお話を伺いました。 |
最高を見せたい、バージョンアップしたいという思いから改名

子どもの頃から漫画『キン肉マン』がすごく好きで、10代の頃はプロレスラーになりたいと思っていました。キン肉マンと現実のプロレスラーを交えてやるくらいプロレスと『キン肉マン』が好きだったのです。1997年にプロレスラーとして本名のミノワという名前でデビューしたのですが、Dreamという大会でやっているとき「ミノワ」に「マン」をつけたらキン肉マンのように強くなるかな、と思って「ミノワマン」に改名しました。
漫画『キン肉マン』で超人を募集しているコーナーがずっとあって、採用されたらキャラクターとして漫画に登場させてもらえる企画があるのです。依頼をもらったのですが、スキルがないので絵は描けなくて。レスラーとしての自分自身を『キン肉マン』の世界に登場させたいと思い、自分の写真を撮って応募しました。「美濃輪(みのわ)」の「輪」をおでこに書いて。依頼された企画だったので本には載せていただいたのですが、ミノワマン自体は『キン肉マン』に採用されなかったので、「自分自身が採用すればいいんだ!」と名前を変えたのが2006年の12月31日です。
2022年にバージョンアップ、ミノワマンの最高を見せたいという意味で、”Z”をつけて「ミノワマンZ」に改名して活動していました。2024年の5月5日にまたバージョンアップしたいと電撃が走って、「ミノワマンD・Z」に改名しています。2024年は辰年で、ドラゴンが好きで自身も辰年生まれ。漫画の『ONE PIECE』や都市伝説も好きなのですが、その中にも”D”がたくさん出てくるのです。”D”がつく人が多くて「Dって何だろう」「つけたらわかるかな」と思ってDragonの「D」で電撃が走って、「ミノワマンD・Z」になりました。
2024年4月29日に「キン肉マンミュージアム」がオープンしまして、キン肉マンミュージアムの実行委員会の方々からキン肉マンミュージアムの館長になってもらえないかと言われ、館長をやらせてもらっています。後付けですが、館長なのでディレクターの”D”も含まれますね(笑) 合唱も去年くらいから体験して、始めは嫌だったのですがだんだん好きになってきて、今は歌も少しずつ勉強してやっています。なのでDJの”D”も含まれています(笑) いろいろ重なっての「ミノワマンD・Z」です。
宇宙超人というのは、キン肉マンといえば超人なので「超人ミノワマン」としてやっていたのですが、”Z”をつけるときに幅を広くしよう、最高の自分にバージョンアップしよう、と思い、視野を広げて「宇宙超人!ミノワマンD・Z」に変えました。キン肉マンも宇宙超人なので、自分自身で『キン肉マン』のキャラクターを体現している感じです。
誰でもできるトレーニングで人間の可能性を高める

生きていくうえで大事にしているのは身体です。超人体操というのがありまして。どこでも誰でも柔軟体操ができる道という意味で、「ながらトレーニング」「ながらストレッチ」「ながら体操」をするような感じです。やり方をお伝えすれば誰でもできます。トレーニングをやっている人もやってこなかった人も身体の機能を高める体操ですので。トレーニングが苦手だとか、身体を動かすのが苦手だというマインドを変えていくことから始めます。今の子どもたちはもちろん、大人にもやっていただきたいなと思っています。超人的な考え方を言うと、今までの人間の意識を変えてもらう。超人思考に変えてもらうというトレーニングです。
これからの子どもたちもそうですし、大人の方にも強くなってもらいたいと思っています。今までの人間思考をやめてもらいたい。人間思考をやめて超人思考になってもらいたいですね。超人体操は身体の各パーツを全部動かしていく体操なのでお子さんにもできます。人間の素晴らしさ、人間と自分の可能性を高めて欲しいという思いがあります。
子どもたちや大人たちに地球で生きる楽しさ・素晴らしさを伝えるヒーローに

僕自身はHeavenを思い描いています。世の中の天国、地球の天国をつくりたいと思っています。天国って平和で殺人や自殺がない世界だと思うのです。「平和って何だ」というと戦争のない時代や世界、殺しや自殺のない世界を皆さん思い描くと思うのですが、思い描いていても実際に日本では二万人以上の自殺者が毎年出ているので、世の中の何かがおかしいわけです。僕にできること、生きる楽しさやこの地球で生きる素晴らしさを体験してきたこの身体で見せて、やらせて体感させて、強い子どもたち大人たちになってもらいたいと思っています。自殺防止支援などもやっているのですが、マインドを変えて、超人思考に変えてそういう世界を作りたいなと。
「ミノワマンD・Z」とヒーローの名前をつけてしまっているので、ヒーローになるしかないと思っています。一歩外に出て僕の格闘技プロレスの経験を現実、世の中で広めていきたい。自分の描いているものを伝えていきたいなと思っています。だから、今の僕の職業はヒーローです。