
最も人数が多いオタクは「アニメ」オタク、「推し」がいるオタクは63.7%
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の「オタク」に関する消費者アンケート調査を実施し、オタク人口の推計のほか分野別(31分野)の「オタク」層の属性(特性)や活動状況などを分析した。ここでは分析結果の一部を公表する。
「オタク」の分野別推定人数と一人当たりの年間平均消費金額

「オタク」層と「非オタク」層の推し活状況

1.調査結果概要
2024年7月に日本国内在住の15歳から69歳までの男女10,000名に消費者アンケート調査を実施し、「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」と認知されていると回答した回答者数(複数回答)をもとに各分野の「オタク」の人数を拡大推計したところ、「アニメ」オタクの人数が約681万人となり本調査対象の31分野の中で最も多い結果となった。次いで「漫画」オタクが約582万人、「アイドル」オタクが約392万人、「スマートフォンゲーム」オタクが約266万人、「家庭用・コンシューマーゲーム」オタクが約244万人であった。
また、オタクを自認する分野に対する1年間の消費金額については10,000円から50,000円未満と回答した人が最も多く、本調査対象の31分野における一人当たりの年間平均消費金額は37,579円(0円と回答した人を含む集計)であった。なお、回答者数(n数)が少ないことから一部参考値となる分野もある。
2.注目トピック
「推し」の対象はオタク層では「日本のアイドル」、非オタク層では「音楽系アーティスト」
「推し」※1について尋ねた結果、「推しがいる」(「現在推し活をしている」「推しはいるが、推し活はしていない」の合計値)と回答した人をオタク層と非オタク層で比較すると、オタク層は63.7%、非オタク層は19.9%となり、オタク層の方が圧倒的に高い結果となった。
「推し」がいる(いた)人※2に、その対象について尋ねたところ、オタク層は「日本のアイドル」が22.5%、次いで「アニメ・漫画等のキャラクター」が21.3%、「音楽系アーティスト」が11.0%という順であった。
一方で、非オタク層は「音楽系アーティスト」が23.6%で最も高く、次いで「日本のアイドル」が19.4%、「アニメ・漫画等のキャラクター」が10.4%となった。
オタク層と非オタク層では、推しの対象とする上位3項目に変わりはなかったが、「アニメ・漫画等のキャラクター」はオタク層の方が、「音楽系アーティスト」は非オタク層の方がそれぞれ10ポイント以上高い結果となり、この点はオタク層と非オタク層で顕著な違いが表れた結果であった。
※1. 本アンケート調査では、推しを「好きで応援している、他人にも魅力を知ってもらいたい対象」、推し活を「推しを応援し、楽しみ愛でるため自発的に行動をすること」とし、さらに推しの対象としては「人物、団体、作品、キャラクター、施設等」が挙げられることを事前に明示した上でアンケート回答者に質問している。
※2. 「オタク」層と「非オタク」層の推し活状況につき、「今まで推しがいたことがない」とした回答者を除く、オタク層1,889名、非オタク層2,225名が集計対象である。
調査要綱
1.調査期間: 2024年7月 2.調査対象: 日本国内在住の15歳から69歳までの男女10,000名(※このうち「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」と認知されていると回答した層につき、「オタク」と定義し、詳細な調査対象とする) 3.調査方法: インターネットアンケート調査 |
<「オタク」に関する消費者アンケート調査とは> 本消費者アンケート調査では、2024年7月に日本国内在住の15歳から69歳までの男女10,000名に消費者アンケート調査を実施し、その結果を踏まえ、「オタク」とは、「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」であると言われたことのある(認知されている)と回答した層を「オタク」と定義している。また「オタク」分野は以下31分野を対象とし、分野別の「オタク」層の属性(特性)や活動状況などを分析した。ここでは分析結果の一部を公表する。 【本調査対象の31分野の詳細】 1.アニメ 2.漫画 3.ライトノベル 4.同人誌 5.プラモデル 6.フィギュア 7.ドール 8.鉄道模型 9.アイドル 10.プロレス 11.コスプレ衣装 12.メイド・コスプレ関連サービス 13.スマートフォンゲーム 14.家庭用・コンシューマーゲーム 15.PCゲーム 16.インディー・同人ゲーム 17.アナログゲーム 18.トレーディングカード(ゲーム) 19.ボーイズラブ 20.音声合成 21.トイガン 22.サバイバルゲーム 23.ラジコン 24.ミニ四駆 25.ミニカー 26.声優 27.PC組み立て/電子工作 28.ディズニー関連 29.VTuber 30.特撮 31.2.5次元ミュージカル |
<市場に含まれる商品・サービス> 1.アニメ、2.漫画、3.ライトノベル、4.同人誌、5.プラモデル、6.フィギュア、7.ドール、8.鉄道模型、9.アイドル、10.プロレス、11.コスプレ衣装、12.メイド・コスプレ関連サービス、13.スマートフォンゲーム、14.家庭用・コンシューマーゲーム、15.PCゲーム、16.インディー・同人ゲーム、17.アナログゲーム、18.トレーディングカード(ゲーム)、19.ボーイズラブ、20.音声合成、21.トイガン、22.サバイバルゲーム、23.ラジコン、24.ミニ四駆、25.ミニカー、26.声優、27.PC組み立て/電子工作、28.ディズニー関連、29.VTuber、30.特撮、31.2.5次元ミュージカル |
出典資料について
資料名 | 2024 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究 ~消費者調査編~ |
発刊日 | 2024年08月30日 |
体裁 | A4 345ページ |
価格(税込) | 132,000円 (本体価格 120,000円) |
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