住友化学、中国のポリプロピレンコンパウンド事業会社2社を譲渡

住友化学株式会社(4005)は、ポリプロピレンコンパウンド事業会社である珠海住化複合塑料有限公司(中国広東省)及び大連住化複合塑料有限公司(中国遼寧省)の株式の全持分を、仕天材料科技有限公司(中国広東省)に譲渡したことを発表した。

珠海住化複合塑料は、ポリプロピレンコンパウンドの製造・販売を行っている。
大連住化複合塑料は、ポリプロピレンコンパウンド、熱可塑性エラストマーの製造・販売を行っている。
仕天材料科技は、ポリプロピレン・ABS等の樹脂製品(コンパウンド製品等)の製造・販売を行っている。

背景・目的

ポリプロピレンコンパウンドとは、ポリプロピレン(PP)に合成ゴム、ガラス繊維、無機フィラーなどを混錬し、機能性や剛性などを向上させた高性能な材料で、主に自動車のバンパーや内装材、家電製品などに使用されている。

住友化学においては、2000年代から主要顧客である日系自動車メーカーのグローバルな供給体制の構築に合わせ、北米、欧州、アジアにおいて製造・販売拠点を拡充してきた。

中国における珠海住化複合塑料及び大連住化複合塑料の事業については、現地のコンパウンド事業者がシェアを急拡大している状況にある。

今後も厳しい競争環境が見込まれることから、技術力と中国市場での高い成長力に強みを持つ仕天材料科技をベストオーナーとして、経営効率化を進めることが最善と考え、譲渡を実施した。

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(提供:日本M&Aセンター

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