JA共済連は、食品ロス問題を減らす取り組みの一環として、12月4日から、見た目を理由に手に取られづらい青果の隠れた魅力や、それらを育てる生産者の想い、日々の努力等を伝える「隠レア野菜プロジェクト」を実施している。
農産物は、適切な取引や安定的な流通を目的に、農産物ごとに大きさ、重さ、色、形、熟度、味、品質などが等級付けされる「農産物規格」が設けられている。生産者は日々愛情を込めて、規格に合わせた生産をすることを心がけているが、生育上、どうしても一定数の「規格外野菜」が発生してしまう。また、規格に沿って流通している作物であっても、変わった模様や傷、見慣れない色など、見た目を理由に忌避され、店頭で手に取られづらくなることで売れ残り、食品ロスにつながってしまう現状がある。
一方で、変わった見た目でありながらも実は「その見た目だからこそ秘めている隠れたおいしさや、栄養がある」という事実に注目。それらの「変わった見た目に隠れた美味しさや栄養を秘めた野菜や果物」を「隠レア野菜」として定義し全8種を紹介し、各企画を通じてPRを実施する。消費者の人々に見た目だけではなく、正しい理解をもって青果を購入・消費してもらうことで、食品ロスの削減に貢献することを目指す。
隠レア野菜(8種)は、黒い点々に隠れたポリフェノールの「隠レア白菜」。トゲに隠れた新鮮さがある「隠レアきゅうり」。
割れに隠れたみずみずしさがある「隠レアにんじん」。黒いでこぼこに隠れたヤラピンの「隠レアさつまいも」。
傷に隠れたポリフェノールの「隠レアなす」。傷に隠れた甘みがある「隠レアりんご」。
白い粉に隠れた新鮮さがある「隠レアぶどう」。渋そうな黄色に隠れた甘みの「隠レアシャインマスカット」--を紹介している。
「隠レア野菜プロジェクト」では、特設サイトを公開。同プロジェクトに際して「隠レア野菜」全8種の紹介と併せて、今回の企画のために協力してもらった農家の人々に実施したインタビュー記事を公開している。農作物への思いや日々の努力について触れてもらい、消費者の人々が農業をより身近に感じる機会になってほしいとのこと。
「隠レア野菜ギャラリー」を開催する。隠れたレアな存在であることを示すように宝飾品のように飾られた「隠レア野菜」の数々を実際に見ることができるギャラリーとなっている。ギャラリー内では「隠レア野菜」を手に取るアクションに連動した光による象徴的な演出で「隠レア野菜」との出会いの貴重さを疑似体験できるアトラクションも用意している。
「隠レア野菜」コンセプトムービーも配信する。JA共済の地域貢献活動アンバサダーを務めるお笑い芸人・ティモンディが「隠レア野菜」の魅力を伝えるコンセプトムービーをJA共済HPで12月4日から公開している。同ムービーでは、ティモンディ高岸さんがギャラリーのような空間で「隠レア野菜」に出会う様子を描いている。ティモンディ前田さんのナレーションにあわせて、白菜、なす、にんじん、きゅうり、りんごの5種類の「隠レア野菜」を手に取りながら、ひとつひとつにポジティブな言葉を投げかけ続ける高岸さんを通じて、「隠レア野菜」の魅力を伝えるムービーとなっている。終盤には今回の企画に協力した農家の人々にも登場してもらい、いつもの野菜も、「隠レア野菜」も、愛情を注いで育てる農家の姿を描いている。
さらに、国産黒毛和牛500gが当たるXフォロー&リポストキャンペーンを実施する。12月4日から12月13日の期間中、X(旧Twitter)上でのフォロー&リポストキャンペーンを実施。JA共済「隠レア野菜プロジェクト」公式Xアカウントをフォローし、該当の投稿をリポストすることで参加ができ、隠レア野菜と一緒に楽しむのにぴったりな国産黒毛和牛500gを抽選で10名にプレゼントする。
コンセプトムービーに出演するティモンディにインタビューを行った。撮影の感想について、高岸さんは、「野菜や果物のパワー。彩りもそうだけど、存在感そのものに元気をもらった。重厚感あふれるセットで、今までに経験したことのない緊張感の中に圧倒されたが、野菜の彩りのおかげで楽しく撮影に挑戦させてもらった」とのこと。印象的だった隠レア野菜はについて、高岸さんは、「『なす』の傷の周辺にポリフェノールが集まるというのは知らなかった。白菜の黒い点がポリフェノールだということも初めて知った。知った上で見ると美味しく見える。その他の野菜もぜんぶ印象的だった。日々野菜にはお世話になっているし、私のボディを作り上げてくれたのも、野菜と農家のおかげだと思っているのでみんなに感謝したい」と話していた。
隠レア野菜をどんな食べ方で楽しみたいかについて、前田さんは、「今の時期だと鍋。白菜を豚バラで挟むのが美味しい。あとは、にんじんとかなすは『隠レア野菜』はそれぞれの個性があって栄養も高いのであれば、そのままオーブンで焼いて食べるのも良さそう。野菜の個性を食べながら楽しめるように、普段とは違う食べ方も良いと思う」と語っていた。
「隠レア野菜」の存在を知って、何か気づきはあったのだろうか。高岸さんは、「現役の野球選手として活動しているのだが、アスリートにとっては栄養素が大事になってくるので、こういう個性のある栄養のある野菜は自分でも積極的に選んでいきたい。今回の企画で意識が完全に変わった」とのこと。前田さんは、「見た目が理由ではじかれてしまう、選ばれなくなってしまうのは、すごくもったいないと思った。すべて等しく農家さんが愛情を注いで作られているもので、味や栄養に関しても申し分ない。時には良いこともあるということは学びだった。『隠レア野菜』も買える機会が増えて、選択の幅も広がると良い。作る側としても、消費する側としても、正しい情報を知ってもらうことがすごい大事だと思うので、そういう機会を増やしていくことに僕らも協力できたらいいなと思った」とコメントしていた。
最後に、農家に一言メッセージをお願いすると、高岸さんは、「農家の日頃の頑張りや、野菜に対しての愛情がなければ今の僕はないといい切れるので、これからも美味しい野菜を作って、地球上のみんなに元気を与えてほしい。応援している。“農家さんの皆さんならやればできる!”」とエールを送った。前田さんは、「僕らはただ食べさせてもらうだけではあるが、きれいな野菜だけでなく『隠レア野菜』も積極的に買いたいと思うきっかけにもなった。消費者の人々にもそういうきっかけになったら嬉しい。これからも、美味しい野菜と出会えることを楽しみにしている」と述べていた。
[開催概要]
展示名:隠レア野菜ギャラリー
開催場所:東京都渋谷区東2丁目22-3
アクセス:渋谷駅新南口から徒歩9分
開場期間:2024年12月5日(木)~12月7日(土)
開場時間:11:00~18:00
※12月5日(木)のみ14:00~18:00
[キャンペーン概要』
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JA共済=https://www.ja-kyosai.or.jp
キャンペーン特設サイト=https://social.ja-kyosai.or.jp/kaku-rare-yasai