一昨年6月にプレビュー公演がスタート、7月8日に開幕し、ロングラン3年目となる舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」東京公演が、11月14日昼公演をもって1000回公演を達成した。この1000回公演にあわせ、「ハリー・ポッター」の大ファンであるお笑い芸人の霜降り明星・せいやさん、俳優の加藤諒さんをゲストに迎えた記念セレモニーを開催すると共に、霜降り明星・せいやさんと加藤さん、そしてメイクアップクリエイターのGYUTAEさんによるトークセッションを実施。興奮さめやらぬ様子の3人が、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の魅力を存分に語ってくれた。
11月14日に迎えた記念すべき1000回公演では、満員の観客の前でカーテンコールを行った後、再びキャストが登場し、1000回公演記念セレモニーを開催した。ロン・ウィーズリー役を務めるひょっこりはんさんが、観客に感謝の言葉を伝えると、ゲストの霜降り明星・せいやさん、加藤さんがステージに登壇。ハリー・ポッター役を務める平方元基さんとハーマイオニー・グレンジャー役を務める木村花代さんに記念の花束を贈呈し、キャストと一緒に1000回公演を祝った
霜降り明星・せいやさんは、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の感想について、「何回観ても新しい発見がある。細かい設定やシーンに気づきがある」と熱弁。しかし、MCを務めるロン・ウィーズリー役のひょっこりはんさんから「何回観たのか」と問われると、「2回だけ。そんなこといわないでよ」と、1000回公演で満席となった会場を笑いで包んでいた。
また、加藤さんは、「どの席で観ても魔法の迫力に圧倒される。毎回キャストが変わることで、ストーリーは1つでも全く違う感想がある」と、魔法のスケールの大きさやキャスト陣の演技に感動している様子だった。ハリー・ポッター役を演じる平方さんは1000回を迎えたことについて、「関係者やファンの人たちのおかげ。楽しいときも辛いときも会場に来てくれた人たちを見ることで救われた」と語り、キャストと喜びをかみしめていた。
終演後には、霜降り明星・せいやさん、加藤さんに加え、メイクアップクリエイターのGYUTAEさんがトークセッションに登場。舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の魅力を語り尽くした。
大の「ハリー・ポッター」シリーズファンとして知られる霜降り明星・せいやさんに、舞台の好きなシーンを聞くと、「初見の人には、舞台上でのディメンターの迫力を絶対に観てほしい。『幸福な思い出が奪われてしまう』と思って席で呪文を唱えたくらい」と壮大な演出について熱く語った。さらに、舞台では3人の子どもを持つハリーと、昨年第1子が誕生した自分を重ね、「前回舞台を観たときはまだ子どもがいなかったが、今回は終始ハリーに同じ親として感情移入してしまった。感情任せで子どもを叱るハリーを観ながら、『これは気つけなければ』と反面教師にしていた。ハリーは子育てがすごい下手なので」と話していた。
加藤さんは、好きなシーンについて、「ダンブルドア校長の『人間は魔法を使っても完璧に届かない』といったニュアンスのセリフがあるのだが、僕たちが勉強するように、ハリーたちも魔法でできないたくさんの努力をしてきたことを感じる。また、売店のおばちゃんの行動が衝撃的なシーンも大好き。せいやさんは、隣で驚いて『うわあああ』って叫んでいた」と舞台の演出だけでなく、セリフや展開の魅力もアピールしていた。
GYUTAEさんは、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」ファンだと自負しており、すでに5回もプライベートで観劇したとのこと。大ファンとして好きなシーンを聞くと、「物語が9と4分の3番線から始まるところ。原点である『賢者の石』が始まるシーンと、映画版の最後である『死の秘宝』が終わるシーンが重なる」と原作、映画どちらも好きなGYUTAEさんならではの視点で語ってくれた。
1000回公演達成にちなんで、「1000回以上くり返してきたこと」を聞くと、加藤さんは「映画館。年間100回以上は通っている」、GYUTAEさんは「ファンデーション。化粧が好きなので、1000回どころか3万回はいっているかも」と回答。せいやさんからは、「寿司のシメに必ず注文する鉄火巻」と大好きなマグロのエピソードが語られ、3人に共通する「好きなこと」の話題で盛り上がった。
最後に加藤さんは、「小学生の時に『ハリー・ポッター』と出会って、一緒に成長してきたので、ハリーは友だちのような存在。映画は完結したが、舞台で生のハリーが観られるのは本当にうれしい。今は、ここに来ればいつでもハリーたちが待っていると思いながら仕事を頑張っている」とコメント。GYUTAEさんは、「舞台『ハリー・ポッター』は、感動で涙したり、ハラハラしたり、魔法の演出もすごくて究極のエンターテイメントだと感じる。キャストによっても印象が変わるので、毎回違う発見や楽しみがある。こんな作品はなかなかないと思うので、ぜひ何回も観にきてほしい」と、何回観ても楽しめると魅力を伝えてくれた。霜降り明星・せいやさんは、「自分の子どもの成長と共に舞台『ハリー・ポッター』の見方もまた変わってくると思う。この魔法ワールドの人気は、今後もますます『ボンバーダ』(爆発の呪文)」と、1000回公演を超えてさらに人気が爆発することを魔法で表現していた。
舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」は、来年6月まで公演再延長が決定している。物語のあらすじは、ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件があいつぎ、人々を不安にさせていた。魔法省で働くハリー・ポッターはいまや3人の子の父親。今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは、英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、父親に反抗的な態度を取る。幼い頃に両親を亡くしたハリーは、父親としてうまくふるまえず、関係を修復できずにいた。そんな中、アルバスは魔法学校の入学式に向かうホグワーツ特急の車内で、偶然一人の少年と出会う。彼は、父ハリーと犬猿の仲であるドラコ・マルフォイの息子、スコーピウスだった。2人の出会いが引き金となり、暗闇による支配が、加速していく・・・。
[舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」概要]
公演日程:上演中~2025年6月26日(木)
会場:TBS 赤坂ACTシアター
上演時間:3時間40分 ※休憩あり
主催:TBS、ホリプロ、ATG Entertainment
特別協賛:東海東京フィナンシャル・グループ、With thanks to TOHO、In association with John Gore Organization
舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」公式Webサイト=https://www.harrypotter-stage.jp