日本製鉄、米USスチール買収実現における米AM/NS Calvertの持分譲渡を発表

日本製鉄株式会社(5401)は、日本製鉄によるUnited States Steel Corporation(米国、以下:USスチール)買収(以下:本買収)が実現した場合、日本製鉄の完全子会社のNS Kote, Inc.(米国テキサス州、以下:NS Kote)の全株式をArcelorMittal, S.A.(ルクセンブルク ルクセンブルク市、以下:ArcelorMittal)に譲渡すること(以下:本株式譲渡)を決定し、ArcelorMittalとの間で株式譲渡契約を締結した。

NS Koteは、日本製鉄の持分法適用会社であるAM/NS Calvert LLC(米国アラバマ州、以下:Calvert)の日本製鉄の全持分を有する持株会社。

本株式譲渡は、本買収実行後に日本製鉄がCalvertの持分保有を継続することから生じ得る、米国競争法上の懸念に対応することを目的としている。日本製鉄は、本株式譲渡が、本買収に関する規制当局からの承認を適時に取得するための、最も確実な対応であると判断し、本決定に至った。本買収が実現しない場合は、本株式譲渡も実行されない。

日本製鉄は、製鉄、エンジニアリング、ケミカル&マテリアル、システムソリューションの各事業を行っている。

譲渡の理由

Calvertは、NS Koteが50%、AM Calvert LLC(ArcelorMittalの完全子会社)が50%を保有し、米国において鋼板を製造販売するジョイントベンチャー。

日本製鉄は今般、上述した本買収に関する規制当局からの適時な承認取得のための必要性及び日本製鉄にとっての戦略的意義等を総合的に勘案した結果、本買収が実現した場合、本株式譲渡を実行することが最適と判断した。

当該判断を踏まえ、ArcelorMittalとの協議を経て、今般株式譲渡契約の締結に至ったもの。

日本製鉄は、本買収により、USスチールとその米国国内生産能力を強化し、最先端の技術を米国内に導入することで、高品質・高性能の鉄鋼製品の供給を通じ、米国の産業基盤及びサプライチェーンの強靭化、米国の国家安全保障の強化に貢献していく。

日程

取締役会決議日  :2024年10月11日
契約締結日    :2024年10月11日
株式譲渡日(予定):2024年(暦年)第4四半期(本買収完了後速やかに実行)

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(提供:日本M&Aセンター

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