ダスキン、特別Webコンテンツ「AIと考える汚れ・おそうじ 未来予測2044」を公開、20年後の未来の汚れをAIが予測

ダスキンは、今年で年末大掃除の実態の調査・分析を始めてから20年を迎えた。今回、大掃除調査20周年を記念して、20年後の未来の汚れや掃除についてAIによる予測をまとめた特別Webコンテンツ「AIと考える汚れ・おそうじ 未来予測2044」を公開した。

1963年の創業以来、ダスキンは「おそうじ」に真摯に向き合い続け、創業60周年を迎えた。また、年末の大掃除という大きなイベントに関する実態調査と分析を始めてから、今年で20年目となる。このような節目の年だからこそ、人々の生活の身近な汚れが今後どう変化するのか、掃除との向き合い方は変わっていくのか、AIの力を借りて、20年後の未来の汚れについて予測した。

ダスキン、特別Webコンテンツ「AIと考える汚れ・おそうじ 未来予測2044」を公開、20年後の未来の汚れをAIが予測

今回の特別Webコンテンツ「AIと考える汚れ・おそうじ 未来予測2044」では、キッチン、浴室、 トイレ、リビング、窓、衣服の6つに関して、20年後の汚れや掃除の変化について、AI予測をまとめている。また、夢のような未来の掃除道具についてのAI予測も紹介している。

ダスキン、特別Webコンテンツ「AIと考える汚れ・おそうじ 未来予測2044」を公開、20年後の未来の汚れをAIが予測

では、AIが予測するキッチンの未来についてみてみよう。20年後のキッチンは、「AIコンシェルジュが料理を提案し、後片付けまでやってくれる」とのこと。生活様式の変化では、リモートワークによる在宅勤務やオンライン学習がより一般化したことで、家にいる時間が増え、自宅のキッチンはフル稼働状態へ。しかし自動調理システムが普及し、AIが個人に必要な栄養素と好みを完全に理解し、最適な食事を提案・調理してくれるようになる。一方で、手の込んだ創造的な料理を自宅で学ぶサービスが普及することで、人間は「料理を完全なる趣味」として捉え「特別な記念日の手作り料理」などを楽しむようになると予測している。

汚れの変化では、自動で洗浄してくれるキッチンや調理家電、また掃除ロボットの登場で、人間の手で掃除をすることは、ほぼなくなるという。さらに、汚れが付きにくく落ちやすいコーティングが施された調理台やシンクも一般的に。これらの効果で2024年に比べてキッチンの汚れは70%も減少すると予測する。しかし、ヘルシーブームを受け、動物の肉を使用しない代替肉が普及することで、新たな悩みとして植物由来の油汚れや植物繊維汚れなど新たな汚れが発生する可能性がある。

掃除の変化としては、2044年のキッチンは、汚れにくいうえに、たとえ汚れたとしても自動洗浄してくれるので、長時間かかるような掃除が不要になるとのこと。ただ、センサーが検知しにくい場所や、ひどく汚れた時、システムのメンテナンスなど、完全に人間いらずにはならない。とはいっても、掃除の時間は1日5分程度になる。また、酵素を用いた汚れの分解・洗浄方法が発達。水の使用量も減り、環境にやさしい掃除が定着すると予測している。

ダスキン、特別Webコンテンツ「AIと考える汚れ・おそうじ 未来予測2044」を公開、20年後の未来の汚れをAIが予測
「エコペット・プランツ」(イメージ)

また、キッチンに関わる未来の掃除道具については、「エコペット・プランツ」と「ムードリンク・フレグランス」が誕生すると予測する。「エコペット・プランツ」は、遺伝子組み換えによって開発された、家の中を動き回って汚れを食べる植物だとか。常に家をキレイにしてくれるので、家庭内で出るゴミの量がグッと減ることが期待される。「ムードリンク・フレグランス」は、ただ空気を清潔に保つだけなく、人の感情を読み取り、その喜怒哀楽に応じて最適な香りを自動調整する空気清浄機とのこと。住人の気分を落ち着かせ、家庭内の喧嘩もなくなるかもしれない。

ダスキン、特別Webコンテンツ「AIと考える汚れ・おそうじ 未来予測2044」を公開、20年後の未来の汚れをAIが予測
「ムードリンク・フレグランス」(イメージ)

なお、この予測はAIが生成したもので、未来を確約するものではないとのこと。20年後のAI予測を実施して、ダスキン広報は、「『AIと考える 汚れ・おそうじ 未来予測2044』では、これまで面倒な作業だった『おそうじ』も、未来ではそのほとんどが人間の手を離れていくと予測されている。しかし、AIによって多くが自動化されても、キレイの基準や住まいの快適さを決めるのは、そこに住む人間。『おそうじ』は私たち人間の暮らしを整える大切な営みであるとともに、その時の心の状態を映し出す。『AIと考える 汚れ・おそうじ 未来予測2044』を通じて、未来に向けた自分らしい生き方、暮らし方を考えてみるのもいいかもしれない」とコメントしている。

AI予測の監修(プロンプト作成、予測実施、AI生成画像作成)を担当したSHIFT AI 代表取締役の木内翔大氏は、「今回、予測を立てる上で最も難しかった点は、未来予測の不確実性をどのように活かすかということだった。生成AIは過去のデータや情報を基に学習したものを提供・回答するため、20年先の未来に対する明確なエビデンスが不足していた。これによって、客観性を保ちつつ信頼性の高い予測を行うことに苦心した。そのため、プロンプトの工夫だけでなく、リサーチができるAIなども併用して予測の確立に努めた」とのこと。

「一方で、予想以上に驚いたことは、AIが生成した予測の中に、『自動で洗浄してくれるキッチンや調理家電、また掃除ロボットの登場で、人間の手で掃除することは、ほぼなくなくなる』など、人間が想像するようなシナリオと類似したものが含まれていたこと。掃除ロボットはすでに一般家庭で使われることが増え、スマート家電の進化によって、多くの家事の簡略化が進んでいるが、今回プロンプトを工夫し、アイデアを広げる指示をさせていくと、私たちが考えもしなかった新しいアイデアや視点がAIから提示されたことは非常に興味深い経験だった。このプロジェクトを通じて、未来予測の難しさと同時に、AIが持つ可能性を改めて認識することができた。人間の創造力とAIの分析力を組み合わせることで、より幅広い視点が生まれることを実感することができ、このような革新的なプロジェクトに参加できたことに感謝している」と述べていた。

ダスキン=https://www.duskin.co.jp/
SHIFT AI=https://lp.shift-ai.co.jp/
特別Webコンテンツ「AIと考える 汚れ・おそうじ未来予測2044」=https://www.duskin.jp/special/osoujino-mori/ai_yosoku/