ECサイトに関する本をお探しの方のなかには、ECサイトの立ち上げや運営に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ECサイトの仕組み理解から運営ノウハウ、効果的なマーケティング手法まで、幅広いトピックをカバーする書籍を紹介します。ぜひ最後までご覧いただき、ECサイト運営に役立ててください。
目次
ECサイトの仕組み理解に役立つ本
まずは、ECサイトの戦略的マーケティングとデータ分析に焦点を当てた実践的な1冊を紹介します。
ECサイト「4モデル式」戦略マーケティング [新版]Google Analytics経営戦略 (WEB PROFESSIONAL)|権 成俊 (著), 村上 佐央里 (著)
「ECサイト「4モデル式」戦略マーケティング [新版]Google Analytics経営戦略」の特徴は、ECサイトの戦略立案からデータ分析まで幅広くカバーしている点です。
著者の権成俊氏が提唱する「ECサイト4モデル」というフレームワークを用いて、商材と消費行動に基づいてECサイトを分類しています。さらに、各モデルに適した具体的なマーケティング戦略を提示しているため、何をすべきか、何を避けるべきかが明確になります。
本書の特筆すべき点は、Google Analyticsの活用方法を詳細に解説していることです。eコマース機能を含むGoogle Analyticsの設定方法や、データの読み取り方をケーススタディを交えて説明しています。自社のECサイトのパフォーマンスを正確に測定し、改善点を見出せるでしょう。
ECビジネスの基本的な戦略と実践的なツールの使い方を同時に学べるため、これからECサイトを立ち上げようとしている方に特におすすめです。既存のECサイト運営者にとっても、戦略の見直しや分析力の向上に役立つ内容となっています。
ECサイトの運営理解に役立つ本
ECサイトの運営を成功させるためには、実践的な知識と戦略が不可欠です。ここでは、ECサイトの運営理解に役立つ4冊の本を紹介します。
ネットショップ運営 攻略大全|竹内 謙礼 (著)
「ネットショップ運営 攻略大全」は、ECサイト運営に関する実践的な知識を網羅的に提供する書籍です。本書の特徴は、理論だけでなく実際のECサイト運営で直面する課題や解決策を具体的に解説している点です。
SEO施策やSNS運用、リスティング広告など、ECサイトの集客や販売戦略に関する幅広いテーマを扱っています。さらに、プレスリリースの活用やオウンドメディアの運営など、多様な集客・販促手法を紹介しており、総合的なEC戦略の立案にも役立ちます。
自力でECサイトの運営を改善したい方や、コスト効率の高い運営方法を模索している方に適した書籍です。実践的なアドバイスが豊富に盛り込まれているため、すぐに自社のECサイト運営に活かせるでしょう。
ネットショップ勝利の法則 ランチェスター戦略|水上 浩一 (著)
「ネットショップ勝利の法則 ランチェスター戦略」は、ECサイト運営者、特に中小企業や個人事業主向けに、大手ECサイトやECモールに対抗するための戦略を提供する実践的な書籍です。
本書の特徴は、ビジネスにおける弱者(中小企業)が強者(大手企業)に勝つための戦略であるランチェスター戦略を、ECサイト運営に適用している点です。
著者は実際の成功事例をもとに、具体的な戦略と戦術を解説しています。大手との差別化や適切な価格設定、効率的な運営など、ECサイトの成功に不可欠な要素を包括的に学べる一冊です。
なお、futureshopでは著者による出版記念連載を全3回にわたって掲載しています。詳細は以下よりご覧ください。
“未”顧客理解 なぜ、「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?|芹澤 連 (著)
「”未”顧客理解」は、ECサイト運営者が見落としがちな「未顧客」に焦点を当てたマーケティング戦略の指南書です。本書の特徴は、既存顧客だけでなく、まだ購入に至っていない「未顧客」を理解し、アプローチすることの重要性を説いている点にあります。
統計的なデータとエビデンスに基づいたマーケティング手法が紹介されており、日々のマーケティング実務で活用できる具体的なフレームワークについて、マンガや図表を用いてわかりやすく解説しています。
ECサイト運営者は新たな顧客層の開拓や、潜在的な顧客へのアプローチ方法が学べる1冊です。
ブランド力を高める「指名検索」マーケティング 顧客の検索行動を決める、動画広告の活かしかた|田部 正樹 (著)
「ブランド力を高める「指名検索」マーケティング」は、消費者が特定のブランドや商品名を直接検索する「指名検索」の重要性を強調した書籍です。本書の特徴は、特に動画広告を活用して指名検索を増やす方法に焦点を当てている点にあります。
ECサイトにとって重要なブランド構築の方法を、検索行動という観点から学べるのが本書の魅力です。検索行動の分析を通じて、顧客の購買プロセスをより深く理解できるようになります。
ECサイトの運営者が顧客の検索行動を理解し、それを活かしたブランディングと広告戦略を立てるのに役立つ1冊です。
ECサイトの成果が上がる考え方やテクニックが紹介されている本
ECサイトの成果を向上させるには、効果的な戦略や最新のマーケティング手法を理解することが重要です。ここでは、ECサイト運営者に役立つ5冊の本を紹介します。
影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか|ロバート・B・チャルディーニ (著)
「影響力の武器」は、人間の行動心理に焦点を当てた名著といわれる書籍です。チャルディーニ博士が提唱する「相互性」「一貫性」「社会的証明」「好意」「権威」「希少性」という6つの影響力の原則を詳細に解説しています。
本書の特徴は、これらの原則をビジネスや日常生活でどのように活用できるかを具体的に提示している点です。ECサイト運営者にとっては、顧客の心理を理解し、効果的な販売戦略を立てる上で非常に有用な情報源となります。
科学的な裏付けがある一方で、実践的な応用例も豊富に紹介されているため、理論と実践のバランスが取れた学びが得られます。紹介されている原則を適切に活用すれば、自社商品の魅力を効果的に伝え、顧客の購買意欲を高められるでしょう。
ネットで「女性」に売る 数字を上げる文章とデザインの基本原則|谷本 理恵子 (著)
「ネットで「女性」に売る」は、女性の購買心理や行動パターンに焦点を当て、女性向けECサイトの効果的な運営方法を解説した書籍です。
本書の特徴は、商品説明文やキャッチコピーなどの文章面と、サイトのビジュアルデザイン面の両方から、女性消費者の心を掴む方法を提示している点です。
単なる理論ではなく、実際に売上や転換率を上げるための具体的な手法やテクニックを紹介しています。たとえば、女性が好む色彩や、購買意欲を高める商品説明の書き方など、すぐに実践できる内容が豊富に盛り込まれています。
女性消費者の心理を深く理解し、それに基づいた効果的なマーケティング戦略を立てたい方にとって、非常に有益な1冊といえるでしょう。特に、女性向け商品を扱うECサイト運営者には必読の書といえます。
なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?―― 3Cで強化する5つのウェブマーケティング施策|後藤裕美子 権成俊, 村上佐央里, 木村純, 鳴海拓也, 春日井順子, 佐藤晶子 (著)
本書は、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3Cを基本としたウェブマーケティング戦略の立て方を解説しています。ECサイト運営において、単なる施策の実行ではなく、戦略的な思考に基づいたマーケティングの重要性を理解できる点が特徴です。
3Cフレームワークを用いて、競合他社との差別化ポイントを明確にし、ECサイトの独自性を高める方法を学べます。
本フレームワークを基礎とした体系的なアプローチは、ECサイトの運営者が自社の位置づけを明確にし、効果的なマーケティング戦略を立案するうえで非常に有用です。
ブランディングの科学 誰も知らないマーケテイングの法則11|バイロン・シャープ (著)
「ブランディングの科学」は、マーケティングとブランディングに関する従来の常識を覆す、データに基づいた新しい視点を提供する画期的な書籍です。独自性よりも「カテゴリー適合性」を重視するという考え方は、ECサイトのブランディング戦略に新しい視点をもたらしてくれます。
本書では、ブランド成長に関する11の法則を提示し、それぞれを詳細に解説しています。たとえば、顧客ロイヤルティや市場細分化など、一般的に信じられている概念に対して新しい見方が示されており、データに基づいた効果的な戦略の立案に役立てられるでしょう。
「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法|森野 誠之 (著)
本書は、小規模企業や限られたリソースでウェブマーケティングに取り組む人向けの実践的なガイドブックです。ウェブマーケティングの基礎から実践まで、未経験者でも理解しやすい内容となっています。
SEOやSNSマーケティングなど、低予算で効果的な集客方法を学べるため、ECサイトの訪問者数増加に直接役立つ情報が豊富に掲載されています。特に、大手ECサイトとの競争で苦戦している小規模事業者や、マーケティング予算が限られている新規参入者にとって、貴重な情報源となるでしょう。
ECサイトを立ち上げる手順
EC事業について学びたい方にとって、ECサイトの立ち上げ手順は欠かせない情報です。なぜなら、正しい手順を踏まなければ、書籍で得た知識をうまく活かせないためです。
具体的には、以下の手順で進めましょう。
- 事前準備:自社の強みや販売したい商品、ターゲット顧客層などを明確にする。市場調査や競合分析をもとに自社のポジショニングを決定する。
- 事業計画の作成:具体的な目標設定、必要な予算、収益モデル、マーケティング戦略などを計画する。
- システム選定:ECサイトの機能性と使いやすさを左右する重要なステップ。自社のニーズに合ったECプラットフォームやショッピングカートシステムを選択する。セキュリティや決済システム、在庫管理機能なども考慮に入れる必要がある。
- サイト構築:選択したシステムを使用してECサイトをデザイン・構築する。商品ページの作成や決済システムの設定、配送方法の設定など、実際の運用に向けた準備を進める。
ECサイトの立ち上げ手順についてより詳しい情報が必要な方は、以下の記事をご覧ください。
futureshopではECサイト開設に役立つセミナーを開催中
furureshopが開催しているセミナーでは、ECサイトを開設してからどのように成長させていくかのロードマップや、成功するお店・失敗するお店の違いなど、開設するうえで知っておきたい重要な情報が盛り込まれています。
無料でご参加いただけるため、ECビジネスに興味がある方なら誰でも気軽に参加し、専門家の知見を得られます。
さらに、futureshopではECサイトの運営に役立つ様々な情報をホワイトペーパーとしてまとめています。各資料は、セミナーの内容を補完し、理解を深めるのに役立ちます。
それぞれ以下より申し込みできるため、ぜひご活用ください。
まとめ
ECサイトの運営には、幅広い知識と戦略が必要です。本記事で紹介した書籍やセミナーは、ECサイトの仕組み理解から運営ノウハウ、効果的なマーケティング手法まで、幅広いトピックをカバーしています。
特に、顧客心理の理解やデータ分析の活用、ブランディング戦略の立案は、EC事業を成功させるためには欠かせません。
書籍で学んだ情報を踏まえ、より具体例が知りたい場合は、futureshopのセミナーでECサイト運営の基礎を学んでみてはいかがでしょうか。