釣った魚をその日のうちに急速冷凍、静岡の凍結機販売メーカーが釣り人向けにサービス実施
(画像=釣った魚をその日のうちに急速冷凍、静岡の凍結機販売メーカーが釣り人向けにサービス実施)

釣った魚をさばいて急速冷凍するサービス「010 STATION FISH(ゼロイチゼロ ステーションフィッシュ)」が釣り人から支持されているという。手掛けているのは、静岡県内で凍結機を販売しているゼロイチゼロ(浜松市中央区)で、凍結機の認知を高めるべく、期間限定で店舗を開いたところ、想定以上に支持され、2024年3月下旬に再オープンしている。今後はこの店舗のシステムをフランチャイズのような形で広げることも検討しているという。

ゼロイチゼロは、フロン不使用のエアブラスト式急速凍結機「パラダイムシフトフリーザー」を販売している。事前に真空包装をする必要がないことをメリットとして提案しており、マイナス35度の冷気で食品を凍らせることができる。2024年春には浜松市内にテストキッチンを開設しており、食品ロスの削減や保存できる期間を伸ばせる機器としても提案している。

「ゼロイチゼロ ステーションフィッシュ」は、釣り人が持ち込んだ魚をその場でさばき、店内にある急速凍結機で冷凍し、自宅などに届けるサービスだ。マイナス20度で24時間冷凍すると、アニサキスが死滅するため、解凍すれば生でも食べられるという。持ち帰るのが面倒な人や、釣りの後に観光を楽しみたいと思っている人から支持されたようだ。

例えば、20cm未満のアジならば、下処理は200円、三枚おろしは300円、刺身やたたきは400円となっている。急速冷凍サービスは、小袋ならば1,000円、大袋は2,000円となっている。

2023年8月に期間限定店として5カ月ほどオープンしたところ、想定以上の支持があったため、2024年3月に再オープンしたという。

ゼロイチゼロの河原﨑剛社長は「元々は凍結機の魅力などを伝えるために開いた店舗だが、釣りを楽しんだ後に旅行もできるなど、2度美味しいサービスとしても支持され、再オープンに至った」と話す。今後については「この店舗の仕組みを、フランチャイズのような形で全国でも展開できれば」と語った。

〈冷食日報2024年6月14日付〉