住友林業の米国子会社DRB Group、フロリダ州住宅会社の事業譲受け

住友林業株式会社(1911)の米国子会社であるDRB Group (米国 メリーランド州 、以下「DRB」) は3月1日、フロリダ州での事業基盤を強化するため、同州タンパ地区を中心に戸建分譲住宅事業を展開するBiscayne Homes(米国 メリーランド州、以下「BH社」)の事業を譲受けた。

事業譲受けの背景

住友林業グループは長期ビジョン「Mission TREEING 2030」で2030年までに米国で年間23,000戸の住宅供給を目標に掲げており、フロリダ州を重要なエリアとしている。2022年に戸建分譲住宅事業を展開するBrightland Homesを通じて戸建賃貸住宅の開発・管理事業を手掛けるSouthern Impression Homesの持分を取得し同州へ進出。2023年にはDRBがオーランド支店を設立するなど、同州での事業を拡大している。

今後もオーガニックグロースだけでなく新規M&Aも視野に入れ、同州での供給戸数を現在の年間約700戸から年間5,000戸体制に拡大することを目指す。

フロリダ州は 2022 年の GDP が全米 4 位(1.4 兆 USD)、人口が同 3 位(22 百万人)、戸建着工許可件数がテキサス州に続く全米 2 位(134 千戸)であり、2022年には人口増加率が全米1位と、今後も人口増加と雇用拡大に基づく住宅需要増が期待できるエリアである。

BH社が本社を置くタンパは、マイアミ、オーランド、ジャクソンビルと並ぶフロリダ州の経済の中心地で州内第2位の人口規模を誇り、今後も安定した人口増加と住宅需要が見込む。

BH社はタンパを中心に戸建住宅及び、タウンホームの施工・販売を行う。BH社の販売戸数は年間約120戸で、フロリダ州No.1の宅地開発デベロッパーであるMetro Development Groupと良好な関係を構築しており、潤沢な宅地パイプラインを保有する。

BH社の事業と宅地パイプラインを新設するDRBのタンパ支店として引き継ぐことで、DRBが持つ販売機能、施工機能、資材調達機能等を活かして同エリアでの事業基盤の強化を図る。

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(提供:日本M&Aセンター

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