ユーグレナ、子会社でインターネット広告代理店事業のはこの全株式を同社代表取締役に譲渡へ

株式会社ユーグレナ(2931)は、2024 年3月13日開催の取締役会において、連結子会社である株式会社はこ(東京都中央区)に関して、保有する同社の全株式をはこ社の代表取締役である亀谷誠一郎氏(以下「亀谷氏」)に譲渡することを決議した。

ユーグレナは、ユーグレナ等の微細藻類等の研究開発、生産、ユーグレナ等の微細藻類等の食品、化粧品の製造、販売 、ユーグレナ等の微細藻類等のバイオ燃料技術開発、環境関連技術開発、バイオテクノロジー関連ビジネスの事業開発、投資等を行う。

はこは、インターネット広告代理店事業を行う。

本株式譲渡の理由

ユーグレナは、2022年7月に、プライベートエージェンシー®事業やインターネット広告事業等を展開するはこ社を完全子会社化し、はこ社の事業成長を支援するとともに、グループのヘルスケア事業とのシナジー創出に取り組んできた。

はこ社は、グループ参画以降、主に食品や化粧品業界のクライアントへのサービスを拡大し、着実に売上成長を遂げてきたが、グループのヘルスケア事業とのシナジー創出が想定よりも進捗していないことから、今後のはこ社の経営・事業運営体制について亀谷氏と協議を進めてきた。

協議の過程で亀谷氏と意見の一致に至ることができず、亀谷氏より退任の可能性も示唆される中、ユーグレナグループにおけるはこ社の事業継続可否について検討を行った。

ユーグレナは、2024年1月にCo-CEO2名を中心とした新執行体制へ移行し、新執行体制のもと事業の選択と集中を進めている。

はこ社が展開するインターネット広告事業は人的依存度が高く、亀谷氏との協議を踏まえると、グループでは、はこ社の売上及び収益性の維持・成長、シナジー創出の実現は困難であると判断し、グループではこ社の事業運営を継続するよりも、亀谷氏のもとで単独で事業を推進することが最善な方策であるとの結論に達し、亀谷氏とはこ社の株式譲渡の合意に至った。

本株式譲渡によりはこ社は連結子会社から外れることになる。 尚、ユーグレナは、本株式譲渡により得られた資金を、ヘルスケア事業やバイオ燃料事業の更なる成長に向けて戦略的に用いることで、企業価値の向上を目指す。

異動の日程

株式譲渡契約締結 2024 年3月13日(本日)
本株式譲渡実行  2024 年6月28日(予定)

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(提供:日本M&Aセンター

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