不二製油グループ本社(2607)は、2024年1月25日、会社法第370条及び当社定款第26条(2)による決議(取締役会の決議に代わる書面決議)によって、連結子会社であるFUJI OIL ASIA PTE. LTD.(シンガポール:以下、「FOA」)において、マレーシアのパーム油・パーム核の製造会社Johor Plantations Group Berhad(マレーシア ジョホール州:以下、「JPG」)と持続可能なパーム油を原料とした高付加価値のパーム油製品を製造・販売する合弁会社を設立することを決議した。
不二製油グループは、植物性油脂や大豆を原料とした食品素材を世界で展開する。不二製油グループ本社は、グループ戦略立案および各事業会社の統括管理を行う。
Johor Plantations Group Berhadは、パーム油・パーム核の製造を行う。
不二製油グループは中期経営計画「Reborn 2024」の基本方針として「事業基盤の強化(収益力復元と新しい価値創造) 」を掲げ、既存ビジネス領域における高付加価値製品へのポートフォリオの入れ替え、及び成長・戦略分野への経営資源の集中を進めている。
パーム油はグループの事業における基幹原料のひとつであり、その持続可能な調達を目指すことはグループの社会的責任と認識しております。2016年3月には「責任あるパーム油調達方針」を策定し、人々と地球環境を尊重するサプライヤー(原料供給者)から責任ある方法で生産されたパーム油を調達することを約束しております。
今回設立の合弁会社は、JPGが保有する十分に管理された農園から、高品質かつトレーサブル(生産者から消費者に届くまでの生産、加工、流通経路が追跡可能であること)で持続可能な原料パーム油を確保し、高付加価値のパーム油製品を製造・販売する。
当該合弁会社の工場は、バイオマスと排水からのエネルギーを利用した分別・精製工場であり、農園内に新たに建設を予定している。
当該合弁会社は、必要な手続き及び対応が完了すること等、一定の事項を前提条件として、不二製油グループ本社の子会社であるFOAがJPGの設立した会社の株式の49%を金銭にて取得する形となる。
トレーサブルで持続可能なパーム油の需要は昨今欧州市場を中心に拡大しているが、日本市場においても徐々に関心が高まってきており、今後の需要増加が予想される。不二製油グループはトレーサブルで持続可能なパーム油の提供を通して、世界の食と健康の課題解決に取り組み、社会に貢献していく。
・合弁会社の概要
(1) 名称 JPG Fuji Sdn Bhd(予定)
(2) 本店所在地 Ladang Pasir Logok, KB 504, 81900, Kota Tinggi, Johor, Malaysia(予定)
(3) 代表者の役職・氏名 Johor Plantations Group Berhad社から選任予定
(4) 事業内容 RSPO SG/IPグレード及びプレミアム品質製品の製造・販売
(5) 資本金 最大180百万マレーシアリンギット(段階的に増資を予定)
(6) 出資比率 Johor Plantations Group Berhad:51%
FUJI OIL ASIA PTE. LTD. :49%
※JPG Fuji Sdn Bhdは、グループの持分法適用会社
(7) 払込期日 2024年3月1日(予定)
(8) 事業開始日 2026年4月1日(予定)
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(提供:日本M&Aセンター)