JA全農ラドファ・東北工場
(画像=JA全農ラドファ・東北工場)

JA全農ラドファ(株)(宮城県加美町、風祭英二社長)は11月14日、新工場「東北工場」(色麻町)の竣工式を執り行った。

同社の現工場(四日市場)の製造能力は年間400万食(9~17時稼働ベース)の一方、東北工場は約4倍の1620万食となる。2024年1月に本格稼働予定で、将来的に製造を東北工場へ集約する。

竣工式には全農、宮城県本部、農林水産省、宮城県、色麻町、施工者(ヤンマーグリーンシステム(株)、(株)中西製作所)から来賓が参集した。神事は鹿島神社の千葉國彦宮司が執り行った。

左から、色麻町・早坂利悦町長、宮城県北部地方振興事務所・駒井達貴所長、農水省穀物課・佐藤夏人課長、風祭英二社長、加美よつば農協・工藤義也組合長、宮城県本部運営員会・佐野和夫会長、全農・高尾雅之常務
(画像=左から、色麻町・早坂利悦町長、宮城県北部地方振興事務所・駒井達貴所長、農水省穀物課・佐藤夏人課長、風祭英二社長、加美よつば農協・工藤義也組合長、宮城県本部運営員会・佐野和夫会長、全農・高尾雅之常務)

東北工場は敷地面積1万7256平方メートル、建築面積3027.41平方メートル。炊飯設備はガス炊飯システムだ。農林水産省補助事業(2020年度産地パワーアップ事業)を利用している。製造能力1620万食を原料換算すると精米1600t・玄米1780t。

現工場は年間で約60品目を製造しているが、今後はさらに製造品目を拡大する予定。また、商品規格も現在の130~150gに加え、100g×2や300g・500g(業務用)などもラインナップする計画だ。

竣工式に先立って本紙・米麦日報の取材に応じた風祭社長は今後の展望について語った。

JA全農ラドファ・風祭英二社長
(画像=JA全農ラドファ・風祭英二社長)

――2022年度の実績、2023年度の見込みは?
2022年度の製造実績は580万食で、売上高は4億円(2022年度から会計基準を収益認識基準に変更。従来会計基準での売上高は5億8000万円=前年度比+13.7%)となった。2023年度は620~630万食の製造を見込む。

――輸出拡大に向けた展望は?
2022年度までは年間400万食(9~17時稼働ベース)の製造能力をフル活用して580万tを製造し、拡大している国内需要に応えてきた。東北工場の竣工により輸出に向けた取り組みをスタートできる。JA全農インターナショナル(株)と連携し、輸出に向けた商品開発に着手したい。

――改めて全農ラドファのパックご飯の魅力とは?
当社が培ってきたガス直火炊き、シャリ切り、保存料不使用という技術の粋を集めて製造している。宮城米をはじめ全国の米を原料に使用して製品を製造しており、製造能力拡大を機に全国の皆様に召し上がっていただきたい。

〈米麦日報2023年11月16日付〉