矢野経済研究所
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2022年度のヘアケア市場規模は前年度比103.5%の5,166億円

~経済活動の回復傾向等を背景に、4カテゴリーともに前年度から増加~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のヘアケア市場を調査し、カテゴリー別の市場動向、参入企業の動向、また、将来展望を明らかにした。

ヘアケア市場規模(4分野計)推移・予測

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2022年度のヘアケア市場カテゴリー別構成比

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1.市場概況

2022年度はコロナ禍における行動制限緩和等による経済活動の回復傾向を背景に、毛髪業市場や植毛市場、ヘアケア剤市場が好調に推移した。2022年度のヘアケア市場規模(4分野計)は、前年度比103.5%の5,166億円となった。

2.将来展望

今後のヘアケア市場では、人口減少や人材不足の慢性化、為替相場の変動、資源高騰などによる物価上昇等がリスク要因となるものの、高齢者雇用機会均等法改正による定年延長やアクティブシニア増加により、ヘアケア商品・サービスの消費・使用期間が長期化し、自社顧客から得られるLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)が伸長することも考えられるなど、ポジティブな要因もある。
また、従来の主要顧客が40~70代となっているため、新たな世代の需要獲得が進展する見通しである。具体的には人口のボリュームゾーンである団塊ジュニア世代女性の需要取り込みに加え、薄毛を気にする20~30代男性の取り込みが進む見込みである。
その他、SNSの普及発展や国を挙げたDX推進により、顧客にとって利便性の高いビジネスモデル構築、個人に則した商品・サービス情報の提供や、店舗来店が不要となるオンラインカウンセリングの実現、計測デバイスの進化や個人データの蓄積による個人向けのカスタマイズ商品開発、などが進展する見通しである。

調査要綱


1.調査期間: 2023年8月~10月
2.調査対象: ヘアケア市場参入企業、その他関連団体、業界団体等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mailによるヒアリング調査、ならびに文献調査併用
<ヘアケア市場とは>
本調査におけるヘアケア市場は、毛髪業市場、植毛市場、発毛・育毛剤市場、ヘアケア剤市場の4分野で構成される。このうち、毛髪業市場は、かつら・増毛および育毛・発毛サービスの提供やそれに伴う商品販売などを対象とし、ヘアケア剤市場にはシャンプーやリンス、トリートメントを含む。
<市場に含まれる商品・サービス>
毛髪業市場、植毛市場、発毛・育毛剤市場、ヘアケア剤市場

出典資料について

資料名2023年版 ヘアケアマーケティング総鑑
発刊日2023年10月23日
体裁A4 282ページ
価格(税込)165,000円 (本体価格 150,000円)

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