ミヨシ油脂が販売するバター風味のオイル「すぐに使える かける本バター」が、日本デザイン振興会主催の2023年度グッドデザイン賞を受賞した。
バターのおいしさと利便性を両立させる新しい商品デザインに取り組んだ結果が評価された。
「すぐに使える かける本バター」は、バター本来の甘みとコクを凝縮した、バター風味のオイルだ。常温で液状のため、すぐに使え、冷蔵保存やカットの手間も不要となる。かける、塗る、混ぜる、炒めるなど、さまざまな調理方法で活用できる。バターオイル67.5%、植物油脂32%を使用している。
グッドデザイン賞審査委員は、「塩分を含有していないので、有塩バターをイメージして試食すると想像していたものとは違う。しかし常温の保存状態で液体ゆえに商品名通り『すぐに使えて』簡単に計量できるので、パンや菓子作りでは重宝するはずだ。また、冷蔵が必要な一般的なバターでは使いづらかったアウトドアや、キッチンカーなどでも活躍しそうだ。加えて、焦げ付かずに加熱調理もできることから、ユーザーの工夫次第で使い方が広がる新しい姿のバターが生み出された点を評価した」とコメントしている。
受賞を受け、ミヨシ油脂の三木逸郎社長は、「おいしさや健康づくりに役立つだけでなく、持続可能で豊かな社会の構築に向けて商品を通じて貢献していく」と意気込む。
「すぐに使える かける本バター」は、Amazonもしくは代理店を通じて販売している。なお、グッドデザイン賞は1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動だ。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図り、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施している。
〈大豆油糧日報2023年10月20日付〉