大和工業、インドネシア大手民営鉄鋼メーカーPT Gunung Raja Paksi Tbkの形鋼事業を取得へ
(画像=EmmaStock/stock.adobe.com)

日本の電炉メーカーである大和工業株式会社(5444)ならびに同社の連結子会社であるSiam Yamato Steel Co., Ltd.(サイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッド/タイ、以下SYS)は、下記を発表した。

①PT Gunung Raja Paksi Tbk(グヌンラジャパクシ/インドネシア 西ジャワ、以下GRP)が営む形鋼事業
②PT Gunung Garuda(グヌンガルーダ/インドネシア 西ジャワ、以下GRD)が保有する事業用不動産
上記①②を現物出資により承継する新設会社、PT Nusantara Baja Profil(ヌサンタラバジャプロフィル/インドネシア 西ジャワ)の株式(80%)の取得に向けた株式譲渡契約の締結

取得価額は約340百万米ドル。異動後の所有割合は80.00%(大和工業45.00%、SYS35.00%)となり、当該新設会社は大和工業の連結子会社となる。
大和工業が45%、同社連結子会社のSYSが35%を取得し、大和工業グループで80%保有する。
また、インドネシアで幅広く鉄鋼事業を展開する阪和興業(東京都中央区)も、新設会社の株式の15%を引き受ける。残る5%はGRPが引き続き保有する。

大和工業は、鉄鋼製品・重工加工品・軌道用品の製造・販売や、運送、廃棄物処理等を行う国内外の会社の株式、または持分の保有による、当該会社の事業活動管理を行う。
SYSは、大和工業の在タイ連結子会社(64.18%)で、鉄鋼製品の製造・販売を行う。

GRPは、インドネシア証券取引所に上場する大手民営鉄鋼メーカー。鉄鋼製品の製造販売を行う。 GRDは、不動産賃貸業を行っている。

本案件において大和工業は、グループのグローバルアセットを活用しながら、マジョリティ株主として自律的・持続的な成長を目指し、より積極的な事業戦略推進に踏み出す。

引き続き進出先の各地域で地産地消のビジネスを展開しつつ、特にASEAN地域にてSYSを軸とした3拠点間のシナジー最大化を図り、地域の成長に寄与しながらその果実を収益として取り込むことを目指す。

・今後の予定
株式譲渡実行日 2025年3月期第1四半期

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(提供:日本M&Aセンター

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