ビー・エム・ダブリュー株式会社は、昨年7月に発表していたコンセプトカー、MINIシリーズ初のクロスオーバータイプのEV(※)である「MINI Concept Aceman(コンセプト・エースマン)」を日本初公開しました。
コンセプト・エースマンは、MINIが電気自動車で目指す未来を示すイベント「MINI ELECTRIC FUTURE」で日本初披露され、MINIの目指す未来をカタチにしたコンセプトカーと紹介されました。
イベントには、ビー・エム・ダブリュー株式会社の長谷川正敏 代表取締役社長や MINIデザインの責任者であるオリバー・ハイルマー氏も登壇し、「新しい MINIの幕開けを告げるモデル」とコンセプト・エースマンをプレゼンしました。
※EVとは、「Electric Vehicle(電気自動車)」の略。
“MINIブランドが大切にしているもの全てが組み込まれた一台”
コンセプト・エースマンは、MINIが考える将来のドライビング・プレジャーの決め手になると考えているというデザイン言語である「カリスマティック・シンプリティ」と技術革新にスポットライトを当てたコンセプトモデルだそう。
ハイルマー氏はコンセプト・エースマンについて、カリスマティック・シンプリティに基づき、必要なところである本質にフォーカスしたと話し、「MINIブランドが大切にしているもの全てが組み込まれた一台」と説明しました。
そして製作にあたり重視したものとして、
- CURIOSITY(好奇心)
- DARE DEVIL(遊び心)
- RESPONSIBILITY(責任感)
- HEART BEAT(高まる鼓動)
という4つの価値観を挙げています。
コンセプト・エースマンは、各所で MINIらしいデザインによる存在感を感じさせるエクステリアとなっています。ハッチバックタイプの MINIと MINI Crossoverという2つのモデルの特徴を融合させることで、現代的な解釈の施されたクロスオーバータイプに仕立てたそう。
ボディサイズは、全長4.05m × 全幅1.99m × 全高1.59mで、ホイールの洗練されたアーチや丸みを帯びた中にカクカクしさも残したデザインに仕上げられています。テールランプには、オーナーの希望にあわせユニオンジャックを設定することも可能とのこと。
徹底したシンプルなデザインのインテリア
インテリアは、誕生当初のオリジナルMINIのような徹底したシンプルなデザインにこだわったそうで、ダッシュボードとステアリングホイール、丸型のセンターディスプレイという構成に。
ミニ特有のカラーに、最先端のデジタル化のタッチコントロールと物理的スイッチを用いたアナログ機能。デジタルとアナログをMINIらしいユニークな方法で調和したとしています。
またコンセプト・エースマンには、遊び心を感じさせる「パーソナルモード」「ポップアップモード」「ビビッドモード」という3つのエクスペリエンスモードが搭載されていて、ドライビング体験を個別化・個性化する可能性を見出しているとのこと。
プロジェクション機能はダッシュボードにも搭載されていて、パーソナルモードであればオーナーの好みのアニメーションを映すことができます。
ポップアップモードは、MINIが初めて提供する体験型のナビゲーションで、外食やイベント等のユーザーの選択したカテゴリーに基づいて目的地を提案してくれ、センターディスプレイとダッシュボードに目的地までのルートが表示されます。アニメーションのルーレットを回して、遊びながら目的地を決めることもできます。