信州ハム「熟成ホワイトロースハム800g」
(画像=信州ハム「熟成ホワイトロースハム800g」)

信州ハムは11月から、年末商品として長野県産豚肉使用「熟成ホワイトロースハム800g」を約2,000本の限定数量で販売している。特色JAS規格とともに、長野県産豚肉を使用し製造も上田市の同社工場で行い、長野県から『おいしい信州ふーど』の認定を受けた。

「熟成ホワイトロースハム800g」のメーカー希望小売価格は税込5,400円(本体5,000円、800g)、限定約2,000本、賞味期間は製造日から50日・冷蔵、全国のスーパー・量販店の店頭で販売。

製品開発の背景には、長野県『おいしい信州ふーど』認定により信州ブランドを全国に発信したい、長野県内の畜産ブランドや生産者の発展を応援したいとの思いがある。長野県産豚肉は、長野県農協直販から仕入れた。

信州ハムでは、「コロナ禍で旅行、外食をはじめ3密を回避するため外出がしづらい時代、年末の家族みなさんへのおもてなし商品として楽しんでいただきたい」と話す。

販売に当たり上田市内で内覧会が開かれた。冒頭、9月に第6代社長に就任した堀川善弘社長が、今回の長野県産豚肉使用「熟成ホワイトロースハム」の開発の背景を、次のように説明した。

〈堀川善弘社長説明〉
先の見えない未曽有の状況の中での社長着任となった。“現状維持では衰退、常に新しいことに挑戦”をスローガンに掲げた。今回、初仕事として『同郷各社との協創と共生』をテーマに内覧会を開いた。同じ郷土で仕事をする業種、業態を超えた方々と協力して、共同で新しい形を創作、生産して、消費者の方へつなげていく、そんな商品を今後展開したいと思う。

当社の基幹商品であるグリーンマーク商品は、約半世紀前に、消費者の要望から開発に着手し、試行錯誤を重ね学校給食の食材として、また昨今の健康志向を先取りした商品として高く評価されている。爽やか信州軽井沢シリーズは、約40年前に木箱入り贈答用ハムとして誕生した。高級志向商品の先駆けとしてギフト、小売市場中心に展開し、消費者をはじめ各方面で高い評価をいただいている。

この2つのシリーズが当社の今を支える基幹商品、そして代表ブランドとなっている。この2大ブランドを、さらに深耕すると同時に、私の初仕事として、次世代につなぐ持続可能開発目標として、第3のブランドの構築にチャレンジしたい。

第1弾として地元信州の豊かな自然と爽やかな気候が生んだ、こだわりのおいしさを追求し生産者、メーカーが丹精込めて作り育てた農産・畜産品・ブランド品を、共同で創作した魅力たっぷりの付加価値商品として全国に発信して販売する。『作って良し、食べて良し、地元信州に良し』の三方良しがかなえられるブランドにしたい。

〈畜産日報2022年11月17日付〉