在宅時間が増加し、家庭内における嗜好飲料は、贅沢ニーズやご褒美ニーズが高まっている。スティック飲料でも、デザートを食べているような一杯で満足できるスイーツ系が好調で、特にカフェメニューのプレミアム製品が拡大している。
9月1日発売のスティック新製品では、市場を牽引する2社が“栗”のスイーツメニューで激突。味の素AGFが「ブレンディ カフェラトリー」スティック 濃厚和栗カフェラテ(6本入り)を、ネスレ日本が「ネスレ 大人のご褒美 モンブランラテ」(5本入り)を発売した。
「ブレンディ カフェラトリー」スティック 濃厚和栗カフェラテは、甘さの中に渋みもある“和栗”のパウダーと濃厚ミルクを使用。素朴な甘みと後味の渋みが上品な、濃厚な和栗カフェラテとなっている。なお、同時に「ブレンディ カフェラトリー」スティック濃厚抹茶あずきラテと「ブレンディ カフェラトリー」スティック 濃厚ほうじ茶きなこラテも発売し、濃厚シリーズから3アイテムを展開する。
味の素AGFコンシューマービジネス部の江村治彦部長は、次のように語る。「常に新しいわくわく感や鮮度、季節感を出したいと考えて和カフェシリーズを展開する。コンセプトは、パフェのような味わい。メインターゲットと同じ20-30代の女性担当者たちが中心となり、カフェ専門店のメニューをいろいろ研究して開発した」。
一方、「ネスレ 大人のご褒美 モンブランラテ」は、イタリア産の栗を使用したパウダーを使用。甘く香ばしい栗の味わいと濃厚なミルクがバランスよく溶け込んだ味わいとなっている。
ネスレ日本コーヒーシステム&ホワイトカップビジネス部の古山裕巳部長は、次のように語る。「スティックミックス市場は、カフェメニューを中心にプレミアムのセグメントが伸びている。そこで秋からは、ケーキのモンブランをラテにした新製品を発売する。自宅でスイーツラテを楽しみたいというニーズ応えたい」。
大手2社が“和栗”という和素材のスイーツメニューと“モンブラン”という定番メニューの対決で話題化することで、スティックのプレミアムセグメントがさらに盛り上がりそうだ。
