日本板硝子、中国のSYP Automotiveと自動車用ガラス事業の再編統合
(画像=tutye/stock.adobe.com)

日本板硝子株式会社(5202、NSG)は、自動車用ガラス事業について、SYP Kangqiao Autoglass Co., Ltd.(中国、SYP Automotive)と統合することを決定した。
NSGグループの完全子会社であるTianjin NSG Safety Glass Co., Ltd.(NSG天津) およびGuilin Pilkington Safety Glass Co., Ltd.(NSG桂林) の持分全てをSYP Automotiveに譲渡し、この譲渡対価をSYP Automotiveへの出資に充当する。NSGグループは現在SYP Automotiveに対して20%の持分を保有しているが、これにより持分比率は約29%に増加する。

NSGは、建築・自動車用ガラスとクリエイティブ・テクノロジー分野で事業を展開するガラスメーカー。

SYP Automotiveは、上海・武漢・天津・ 儀徴・常熟に製造拠点、国内28か所のサテライト拠点と、高品質フロートガラスを使用した自動車用ガラス加工・コーティング設備を持ち、国内のグローバル自動車メーカーにガラス製品を供給している。筆頭株主のShanghai Yaohua Pilkington Glass Co., Ltd.(SYP)は、中国の建築用ガラス分野において高品質のフロート板ガラスおよび加工ガラスの生産を行う大手ガラスメーカー。

NSG天津・NSG桂林は、自動車用のフロントガラス・サイドガラス・リアガラス・サンルーフ向けの合わせガラス・強化ガラス・エンキャップの生産設備、R&D機能を持ち、国内外にガラス製品の販売を行っている。

本件により、NSGグループは、中国における自動車用ガラス事業の基盤をより強固なものとし、今後ますます複雑化するグローバル自動車メーカーからのニーズに対して、より価値の高い製品を提供することを目指す。

・今後の予定
株式譲渡日 2022年後半

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(提供:日本M&Aセンター

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