三井化学、旭化成よりペリクル事業を取得へ
(画像=Anusorn/stock.adobe.com)

三井化学株式会社(東京都港区)は、旭化成株式会社(東京都千代田区)のペリクル※事業を取得することに合意した。旭化成のペリクル事業を吸収分割により包括的に承継し、ペリクルの製造を請負う旭化成EMS株式会社(東京都千代田区)の全株式を取得し子会社化する。
吸収分割対価・事業譲渡対価の総額は、74億円を予定している。

【取得対象事業の概要】
事業内容:ペリクルの製造、開発および販売に関する事業
製造拠点:旭化成EMS延岡事業所
従業員数:約170名
韓国・台湾における事業については、本吸収分割の効力発生日までに、旭化成の現地法人から三井化学の現地法人である三井化学韓国株式会社および台湾三井化学股份有限公司にそれぞれ事業譲渡を行う。

三井化学は、三井グループの化学メーカ。 ライフ&ヘルスケアソリューション・モビリティソリューション・ICTソリューション・ベーシック&グリーン・マテリアルズ事業を展開している。

旭化成は、総合化学メーカー。マテリアル領域、住宅領域、ヘルスケア領域などに事業を展開している。

本件M&Aにより、三井化学は、先端領域における既存ペリクル事業と、旭化成が有する幅広いペリクル事業のポートフォリオを併せて事業拡大するとともに、新製品の開発や最先端の技術向上を目指す。
※ペリクル:半導体や液晶パネルの露光工程において、微細パターンが描かれたフォトマスクのカバーとして使用される保護膜

・今後の予定
吸収分割の効力発生日 2023年7月1日
(提供:日本M&Aセンター

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