2022年10月1日値上げ対象のひとつ「サントリー天然水」(南アルプス、500mlPET)
(画像=2022年10月1日値上げ対象のひとつ「サントリー天然水」(南アルプス、500mlPET))

サントリー食品インターナショナルは2022年10月1日出荷分から、ペットボトル製品とボトル缶製品を価格改定する。5月16日に発表した。

対象は「サントリー天然水」「伊右衛門」などの大型ペットボトル製品の小型ペットボトル製品、「プレミアムボス ブラック」などのボトル缶製品のあわせて165品目。容量に関わらず20円引き上げる(業務用330mlペットボトル製品とサントリー天然水280mlペットボトル製品除く)。価格改定率はプラス約6~20%となる。同社の大型ペットボトルの値上げは2019年5月以来の約3年ぶり、小型ペットボトルの値上げは1998年3月以来の約24年ぶりとなる。

今回の価格改定の背景には、世界的な需給ひっ迫、および昨今の円安の急激な進行を受け、中味と容器における原材料市況の高騰があるという。

サントリー食品インターナショナルは、「企業努力による合理化を進め、一層のコスト削減を図り、高品質な商品を通じて、お客様に、より自然で、健康で、便利で、豊かなドリンキングライフを提供していきます」などとしている。

清涼飲料業界ではコカ・コーラボトラーズジャパンが、大型ペットボトルの出荷価格を5月1日から5~8%引き上げており、さらに、5月13日の決算説明会では、2022年内に小型ペットボトルの価格改定を実施することを前向きに検討していると表明した。

大手2社が価格改定に踏み切ることで、飲料各社も追随することが予想される。