世界小売業ランキング! アマゾンが2位、1位は? 日本のイオンはどれくらいすごい?
(画像=monticellllo/stock.adobe.com)

イオンは、日本ではお馴染みの小売大手だ。総合スーパーマーケット業界をリードする存在だが、海外の同業他社と比べると、イオンのすごさはいかほどだろうか。売上高をベースにした世界の小売業ランキングの結果とともに考察していこう。

世界小売業ランキング2021の結果は!?

デロイトトーマツグループが発表した「世界小売業ランキング2021」は、全世界の小売企業から2019年度(2020年6月30日を期末とする事業年度)の売上高の上位250社をランキングにまとめたものだ。まずは1~10位の結果を紹介する。

世界小売業ランキング! アマゾンが2位、1位は? 日本のイオンはどれくらいすごい?

世界1位はWalmart、TOP10に日本企業の名前は無し

1位は米国のスーパーマーケット大手Walmartで、売上高は5,239億6,400万ドル(約68兆円)に上る。24ヵ国で事業を展開しているWalmartは「エブリデイ・ロープライス」をコンセプトに掲げ、大量出店、大量仕入れ、大量販売により、低価格でありながらも高収益を上げている企業だ。

「スーパーセンター」「ディスカウント店」「食料スーパー」「小型店舗」など、出店地域に合わせて多様な形態で事業を展開している点にも注目だ。長年にわたり世界の小売業界でトップに君臨し続けている。

大手EC(電子商取引)サイトの米Amazon.comが2位、会員制ショッピングセンターを展開する米Costcoが3位と続く。上位10社は欧米の企業が独占する格好となり、まだイオンなどの日本の小売企業は登場していない。

イオンは売上高727億ドルで14位、Walmartと7倍の差

続いて紹介するのは、11〜250位に登場する日本企業だけをピックアップした表だ。結論から書くと、上位250位以内にランクインした日本企業は28社。

世界小売業ランキング! アマゾンが2位、1位は? 日本のイオンはどれくらいすごい?

日本企業の中では、イオンが14位でトップに輝いた。売上高は727億1,100万ドル(約9兆4,000億円)で、1位のWalmart(売上高5,239億6,400万ドル)と比べると、売上高で7倍以上の差をつけられている。日本では超大手ではあるが、海外のトップ企業に比べるとまだまだ、といった感じだ。

ちなみにこのレポートによると、小売業の上位250社の平均売上高は194億ドル(約2兆5,000億円)で、上位250位にランクインするための最低売上高は40億ドル(約5,200億円)となっている。1社当たりの平均小売事業展開国数は11.1ヵ国だ。イオンの事業展開国は11ヵ国で、トップ250の中では平均値となっている。

ネットスーパー事業や社会貢献活動にも注力するイオン

イオンは海外のトップ企業と比べるとまだまだ存在感は薄いが、それでも日本においては小売業界の巨人であることは間違いない。グループでさまざまな店舗を展開しており、公式サイトに2022年5月時点で掲載されている情報によると、総店舗数は1万9,288店に上る。

新型コロナウイルスの影響でネットスーパーの需要も拡大する中、約5万品目の商品を取り揃える「次世代ネットスーパー」の事業にも力を入れ始めており、新事業は同社の売上高をさらに高める牽引役となっていきそうだ。

イオンは、「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」という基本理念のもと、企業の成長だけでなく持続可能な社会の実現を目指している。脱炭素に向けた取り組みなど社会貢献活動も積極的に展開しており、このような活動がイオンのブランド力アップにつながっていることも特筆すべき点と言える。イオンの企業としてのさらなる成長に、引き続き注目だ。

文・岡本一道(金融・経済ジャーナリスト)

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