M&Aコラム
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テック企業の未来とベンチャー企業の夢が結ばれました。特許技術を誇るWEBプッシュ通知サービス「COINs」を手掛ける株式会社シグニティ(東京都台東区)とIT支援や営業代行など多角化経営で成長する株式会社Road(東京都江東区)がM&Aを締結しました。「令和を代表する企業を創る」との目標を掲げるRoadはベストベンチャー100にも選ばれており、経営者は平成生まれで若さと勢いがある企業です。テレビ局や出版社、家電量販店など大手クライアントを持つITサービス企業を譲り受けることで、さらなる事業の拡大と両社の発展が期待されます。この度の成約は日本M&Aセンターがマッチングして支援しました。

新年度が間近に迫った2022年3月30日。満開の桜が華を添えた東京湾とレインボーブリッジを一望できるヒルトン東京お台場で、晴れて両社のM&A成約式が開かれました。格別な時期に絶好の場所で晴れてシグニティとRoadが契約書に調印して結ばれました。式典には両社の経営幹部ら計10人が出席しました。

シグニティの山岸辰雄代表取締役社長は「このような日を迎えられて本当にうれしい限りです。株式譲渡するに当たっていろいろな会社にお会いさせてもらいました。迷う局面もたくさんありましたが、最終的にRoadの片江社長の熱意に惹かれました。Roadと一緒になるシグニティがどんな形で成長していくか楽しみです。今後ともサポートしながら、成功を分かち合える日を願っています。本当にありがとうございました」とあいさつしました。

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共同経営者である河本恭一代表取締役は「我々の会社はつくった時から最終的に事業を拡大させる手段としてM&Aによる株式譲渡を行うことを決めてスタートしました。我々は50歳過ぎのおじさんスタートアップ。20年先、30年先に我々が引っ張っていく姿は考えにくく、今回の選択は正しかったと思っています。結果的にシグニティの事業に大きな力を与えてくれる最高のパートナーと出会うことができました。事業の飛躍的な成長とシグニティの従業員のことをよろしくお願いします」と期待を述べられました。

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事業を譲り受けたRoadの片江光太代表取締役社長は「令和を代表する企業を創るとの大きな目標があり、それを達成するためにはM&Aという大きな武器を駆使することが最適だと考えました。M&Aを勉強している時に協調戦略という言葉に出合いました。M&Aの考え方は様々ありますが、我々にとってのM&Aは協調戦略です。1社単独では成しえなかった技術/経営/伝統/魂を引き継ぎ、次世代に繋いでいく最高の協調戦略だと考えています。私たちの会社には、創業から協調性の精神を磨いてきました。それを一つの成長戦略としてともに発展を目指していくことは本当に素晴らしいことです。シグニティの事業を日本で一番のWEBマーケティングツールにしていきます」と成長ビジョンを語り、「若い会社がM&Aに挑戦する機会になります。1つの成功事例として、日本のM&A業界の風穴を開けるような、未来の若者に夢を与えられるような企業に成長していきます。そのためにもしっかりとM&Aと事業で実績を残していきます」と熱量のある言葉で決意を語りました。

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新しい門出を祝してレインボーブリッジを背景に鏡開きを行うなど出席者の高揚感と笑顔があふれました。成約式は両社にとって忘れられない一日。互いの強みが融合して生まれる企業の成長が楽しみでなりません。

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M&A マガジン編集部(M&A まがじんへんしゅうぶ)
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