2022年3月3日、マレットジャパンのオークション「Modern and Contemporary Art」が開催。近年注目を集める国内外の現代アーティストの作品が多数登場した。落札価格TOP5の作品とANDARTに関連するアーティストの落札情報をピックアップして紹介。落札価格は手数料込み。

5)ロッカクアヤコ《Untitled》
落札価格:1,398万円

ロッカクアヤコ《Untitled》
(画像=ロッカクアヤコ《Untitled》)

出典:https://mallet.co.jp/

千葉県出身の女性アーティスト、ロッカクアヤコ。2013年にはノエビア銀座ギャラリーにて奈良美智との2人展が開催されるなど、若手ながら日本を代表する現代アーティストとして頭角を現している。近年アートマーケットでの人気が高く、オークションではたびたび予想落札価格を大きく超える結果を残す傾向にある。本作にも予想最高落札価格の2倍近くの値がつけられた。(予想落札価格:500万〜700万円)

4)ロッカクアヤコ《アイスクリーム》
落札価格:1,689万円

ロッカクアヤコ《アイスクリーム》
(画像=ロッカクアヤコ《アイスクリーム》)

出典:https://mallet.co.jp/

続く4位にも、同じくロッカクアヤコの作品がランクインした。耐久性の低い段ボールを支持体とし、絵筆を使わずに手を使って描くのがロッカクの典型的なスタイル。アイスクリームを食べるあどけない表情の少女がポップな色彩で描かれた本作は、まさにロッカクの魅力が詰まった王道作品といえる。(予想落札価格:500万〜700万円)

ANDARTでは、この作品のように段ボールに少女が描かれたロッカクアヤコの作品を取り扱っている。

3)村上隆×ヴァージル・アブロー《Flower Belt》
落札価格:2,155万円

本作は、ファッションデザイナーとして知られるヴァージル・アブローと村上隆のコラボレーション作品。アブローはアフリカ系アメリカ人で初めてルイ・ヴィトンのディレクターに起用された人物で、2021年に惜しまれながら癌で急逝した。

一方の村上隆は、日本の現代アート界を代表するアーティストのひとり。本作には村上のアイコンである花がプリントされたキャンバスに、アブローが立ち上げたストリートファッションブランド「OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH」のベルトがあしらわれている。(予想落札価格:700万〜1,000万円)

2)ロッカクアヤコ《Untitled》
落札価格:2,680万円

ロッカクアヤコ《Untitled》
(画像=ロッカクアヤコ《Untitled》)

出典:https://mallet.co.jp/

今回のオークションには、ロッカクアヤコ作品が4点出品された。そのうち3点がTOP5にランクインしており、ロッカクの人気の高さが示されている。本作は今回唯一のキャンバス作品。ロッカク作品のメインモチーフである可愛らしくも憂いを秘めた少女像の、意志のこもった眼差しが印象的な一作だ。(予想落札価格:500万〜700万円)

1)草間彌生《Nets 50》
落札価格:2,913万円

堂々の1位は、今回のオークションの目玉としてカタログの表紙を飾った草間彌生の《Nets 50》。シルクスクリーン作品も多く存在する草間だが、本作は貴重なキャンバス作品だ。鮮やかグリーンとイエローの網の目で画面が埋め尽くされている。無限の宇宙を表すという網の目は、1957年のアメリカの個展で登場して以来、水玉と並んで草間の代表的なモチーフとして知られている。(予想落札価格:1,500万〜2,000万円)

ANDARTでは、網の目を背景にした草間彌生作品を4点取り扱っている。

【ANDART関連アーティスト落札情報】
パブロ・ピカソ《二人の裸のモデル》
落札価格:186万円

パブロ・ピカソ《二人の裸のモデル》
(画像=パブロ・ピカソ《二人の裸のモデル》)

出典:https://www.mallet.co.jp/

言わずと知れた20世紀の巨匠パブロ・ピカソ。世界一多作なアーティストとしてギネス記録にも登録されている。今回のオークションに出品されたピカソの作品は、版画6点とセラミック2点で、版画1点を除いて全て落札された。本作は最も高額で落札されたリトグラフ。(予想落札価格:120万〜160万円)

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文:ANDART編集部