イスラエルイノベーションオーソリティは、培養肉、昆虫農業、ヒューマン・ロボット・インタフェース、液体試料診断の関する新たなコンソーシアムに7,000万ドル投資


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(画像=UnsplashのAlex Knight提供。)

イスラエルイノベーションオーソリティ(以下、IIA)は、培養肉、昆虫農業、ヒューマン・ロボット・インタフェース、液体試料診断のスタートアップ企業を育成するための新規コンソーシアムの設立に、3年間で7000万ドルを投資している。

これは世界的に見ても、公的機関による培養肉への投資額としては巨額だ。

資金は、一般企業と研究機関を結び、研究開発協力への助成金を提供するIIAのジェネリックテクノロジーリサーチコンソーシアム(Generic Technology Research Consortium)プログラムを通して提供。

各コンソーシアムには、約10の企業と10の学術研究グループが含まれている。

IIAのCEOであるドロール・ビン(Dror Bin)氏は、4つの新しいコンソーシアムについて、「多大なる経済的影響の可能性があり、政府の関与が大いに必要」であると述べている。

培養肉と医療診断コンソーシアムは、IIAの広範な推進バイオコンバージェンス、つまり生物学と電子、AI、計算生物学、物理学、ナノテクノロジー、物質科学や高度な遺伝子工学などの工学分野のコンビネーションの結果であると彼は言う。

発表された提案募集の目的

・従来の屠殺肉と張り合える価格で、実験室で育てられた肉を大量生産するための培養肉技術開発。幅広い輸出をメインとしたイスラエル産業の確立を目指して、ツヌバのイノベーション部門によってイニシアチブが取られている。

・アメリカミズアブ(ハエ目ミズアブ科の昆虫)を中心に展開するサーキュラーエコノミー確立。アメリカミズアブは、有機性廃棄物を分解し、埋め立て地を減らし、動物飼料のタンパク質源ともなる昆虫。昆虫農業に新たなバリューチェーンを構築するため、Prismにより先導されている。

・膵臓がん、脂肪肝、肝炎、アルツハイマー病などの病気の早期発見のための生物学的指標を、症状の発生前に非侵襲的に検出するための液体サンプリング技術とセンサーの開発。このコンソーシアムは、Senseeraが率いるスタートアップによって試験運用されている。

・自然でシンプルな会話を通して、ロボットタスクを促進および合理化できる人間とロボット間の相互作用を改善するテクノロジーの開発。 Elbit、ICT、Cyberが主導するこのコンソーシアムは、民間市場(老人ホーム、病院、産業や物流)およびセキュリティセクター向けのさまざまなロボットアプリケーションに統合できる汎用機能のキットの開発に取り組んでいる。

情報提供:ISRAERL21c
テキスト:Abigail Klein Leichman