三輪素麺の初値を占う「卜定祭(ぼくじょうさい)」/大神神社
(画像=三輪素麺の初値を占う「卜定祭(ぼくじょうさい)」/大神神社)

奈良県三輪素麺工業協同組合(奈良県桜井市、小西幸夫理事長)と奈良県三輪素麺販売協議会(池田利一会長)は2月5日、奈良県桜井市の大神神社で三輪素麺の初値を占う「卜定祭(ぼくじょうさい)」を開催した。

新型コロナウイルス感染予防対策として、直会は中止、組合員と協議会から数名のみの参加とし、人数を減らして執り行った。占いの結果、2021年度(生産年度)産三輪素麺「誉(ほまれ)」(18kg木箱)の初相場は2年ぶりの「高値」(11,000円)となった。

販売協議会の池田会長((株)池利社長)は「うれしい。高値の年はそうめんがよく売れる。一致団結して販売に力を入れていく。三輪素麺は3%の値上げを実施している。原料価格やその他の値上げもあり、得意先にも納得してもらえたと思う。組合と販売協議会は5年、10年先の三輪素麺がどうあるべきか、県や市、アドバイザーとともにあるべき姿を探っている」とコメントした。

小西理事長は「生産者は高齢化し、人手不足。その中で高値が出たことは、仕事を継続するためにも喜ばしいこと。2021年秋3%の値上げを実施したが、また今後、小麦粉価格は上昇する。販売業者と協力せねばやっていけない。お互い助け合う土台作りをしていきたい」と語った。今冬の生産目標は25万箱弱(18kg)としている。

〈米麦日報2021年2月8日付〉