矢野経済研究所
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2020年度の医療・衛生用品市場規模は8千億円を超え、急拡大

~コロナ禍の下、市場拡縮は分かれる~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内の医療・衛生用品市場について調査を実施し、市場規模推移、参入企業シェアやその動向、市場の将来性について明らかにした。

1.市場概況

主に医療機関や介護施設等において使用される医療・衛生用品(15分野26品目)の2020年度市場規模を8,087億7,000万円と推計した。2017年度から2020年度までの年平均成長率は19.2%となり、新型コロナウイルス感染症拡大による医療用マスクや医療用ガウン、医療用手袋など感染防護用品の需要急増により一時的に市場が急拡大したものということが出来る。

2.注目トピック

医療・衛生用品市場の需要要因

わが国の医療衛生用品の需要形成と市場動向の要因としては、感染症対策や、医療事故防止需要、高付加価値製品の展開と単価上昇、在宅セルフメディケーション市場の拡大、働き方改革への対応、原材料価格高騰と価格への転嫁、医療機関および介護施設の経費節減、価格競争の激化と単価下落、高齢化需要と介護市場の拡大などこの数年同様であり、各市場分野や製品(品目)によって要因の強弱は変化するものの、今後もこうした要因が医療・衛生用品市場の方向性に影響を与えることと考えられる。

3.将来展望

2020年以降、コロナ禍での医療提供の習熟度が上がり、感染防止対策やワクチン接種にも進展がみられ、感染防護用品はじめ医療・衛生用品の需給バランスは戻りつつある。感染状況の先行きにいまだ不透明感はありつつも、医療・衛生用品市場はコロナ禍前を目指し復旧の過程にあるといえよう。

調査要綱

1.調査期間: 2021年8月~11月
2.調査対象: 医療・衛生用品メーカー
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、ならびに文献調査併用
<医療・衛生用品市場とは>
本調査におけるリチウムイオン電池のリユース、リサイクルとは、廃棄や交換等で不要となった使用済みリチウムイオン本調査における医療・衛生用品市場は、主に医療機関(病院・クニリック他)や介護施設等において使用される、次の15分野26品目の用品(おもにディスポーザブル製品)を対象として、メーカー出荷金額ベースで算出した。

1.衛生用品3品(ガーゼ/脱脂綿/包帯)、2.絆創膏(固定テープ・巻絆創膏/救急絆創膏)、3.サージカルドレッシング、4.医療用縫合糸(吸収性縫合糸/非吸収性縫合糸)、5.キット製品、6.医療用覆い布(ドレープ)、7.医療用ガウン、8.不織布製品小物類、9.医療用シーツ、10.医療用マスク(市販向け/医家向け)、11.医療用手袋、12.整形外科関連製品(ギプス包帯/医療用サポーター)、13.ウェットティッシュ(医療衛生用)、14.大人用紙おむつ(パンツ型・テープレス式/パンツ型テープ式/フラット型/パッド型/軽失禁型)、15.滅菌包材
<市場に含まれる商品・サービス>
医療・衛生用品

出典資料について

資料名20~21年版 医療・衛生用品の市場実態と製品別需要動向
発刊日2021年11月11日
体裁A4 272ページ
価格(税込)132,000円 (本体価格 120,000円)

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