資生堂、ドイツのヘンケル社へプロフェッショナル事業を譲渡
(画像=White bear studio/stock.adobe.com)

株式会社資生堂(4911)は「SHISEIDO PROFESSIONAL」など、ヘアサロン向け業務用を中心としたヘアケア剤、ヘアカラー剤、パーマ/ストレートパーマ剤およびスタイリング剤商品等を日本とアジアで展開するプロフェッショナル事業を、Henkel AG & Co. KGaA (ドイツ・デュッセルドルフ、ヘンケル社) へを譲渡することを決定した。

譲渡価額は、123億円。議決権保有割合は、100%から20%となる。
資生堂を吸収分割会社とし、資生堂プロフェッショナル株式会社(東京都中央区、SPI社)を吸収分割承継会社とする吸収分割。

国内事業(SPI社等への卸売)および輸出事業(海外子会社等への卸売)を含むグローバルブランドホルダー機能については、資生堂から吸収分割の方法により、2022年中の一定の日を効力発生日としてSPI社に承継させたのち、SPI社の株式の80%を Henkel Nederland B.V. (オランダ・ニューウェハイン)に譲渡する。

また、会社分割により、資生堂が日本国内で保有するプロフェッショナル事業の関連資産を完全子会社に承継させた後に、ヘンケル社の株式の80%をヘンケル社の子会社に譲渡するとともに、海外における当該事業の子会社株式および関連資産をヘンケル社グループ会社に譲渡する。

本件に伴い、「SHISEIDO PROFESSIONAL」は、ヘンケル社に商標権の使用をライセンスすることとし、傘下の製品ブランドである「SUBLIMIC」、「PRIMIENCE」、「CRYSTALLIZING」などを含めたヘアを中心としたブランドを譲渡する。

資生堂は、化粧品等の研究開発、製造および販売事業を展開している。

SPI社は、ヘアサロン向けのヘアケア剤、ヘアカラー剤、パーマ/ストレートパーマ剤、スタイリング剤等の技術商材および小売商品の製造販売に関する事業を行っている。

ヘンケル社は、接着技術事業、ランドリー&ホームケア事業、およびヘアサロン・コンシューマー向けヘア領域に強みを持つビューティーケア事業をグローバルに展開している。

本提携により、プロフェッショナル事業は、欧米でのヘア領域事業で豊富な実績を有するヘンケル社グループと一体化することから、グローバルレベルの投資機会と事業体制構築を図る。

・今後のスケジュール
会社分割契約締結日 2022年上期中
会社分割効力発生日 2022年7月1日
株式譲渡実行日 2022年7月1日
(提供:日本M&Aセンター

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