2020年の国内リラクゼーション(ボディケア・リフレクソロジー)・温浴ビジネス市場規模は前年比73.0%の2,759億円
~新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、市場は大きく減少~
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内のリラクゼーション(ボディケア・リフレクソロジー)・温浴ビジネス市場を調査し、市場動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。
リラクゼーション・温浴ビジネス市場規模推移・予測
2020年のリラクゼーション・温浴ビジネス市場構成比
1.市場概況
2020年のリラクゼーション・温浴ビジネスの市場規模(事業者売上高ベース)は、コロナ禍の影響により、前年比73.0%の2,759億円となった。内訳を見ると、リラクゼーション(ボディケア・リフレクソロジー)市場が前年比80.1%の929億円(構成比33.7%)、温浴施設市場は同69.8%の1,830億円(同66.3%)となっている。
2.注目トピック
リラクゼーション・温浴ビジネス市場全体のトレンド
市場全体としては、コロナ禍で都心部店舗の売上激減などで各社とも立地戦略を大きく変更せざるを得ない状況にあり、『コロナ禍に対応した店舗のスクラップアンドビルド』が求められている。また、運営面ではメニュー改善などでの『客単価の向上』、近年の雇用状況などから『人材確保・育成の強化』がトレンドとなっている。
3.将来展望
リラクゼーション・温浴ビジネス市場全体の展望としては、事業者各社はスマホアプリのリリースやWEB予約システムの導入などマーケティングを中心とした『事業のDX(Digital Transformation)化の推進』が求められている。また、競争激化から客単価が下落傾向にあり、『サービスの多様化による単価向上』や、少子高齢化の日本において企業体としての成長を維持していくための『海外事業の強化』を各社とも進展している。
調査要綱
1.調査期間: 2021年11月~2022年1月 2.調査対象: リラクゼーション(ボディケア・リフレクソロジー)を提供している企業、温浴施設運営企業、及び関連団体等 3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・FAX・郵送によるヒアリング調査、ならびに文献調査併用 |
<リラクゼーション市場とは> ボディケアとは「人間の体に触れ、働きかけ、あるいは反射によって働きかけることによって、癒しを与えたり、ストレスを解消するなどを目的とするサービス」と同義とする。このようなサービスでは、マッサージという呼称を通称として用いることがあるが、マッサージは国家資格者(マッサージ師)のみしか施術を行えないことから、本調査では有資格者に限らずボディケアを行うサービスを対象としている。 また、リフレクソロジーとは足裏にある特定のゾーン(反射区)を刺激することにより、血行を促進し、身体の新陳代謝を活発にさせることで健康増進や頭痛・肩こり・腰痛などの身体の不調を解消する施術療法であり、本調査ではこうした施術療法を行うサービスを対象としている。 本調査におけるリラクゼーション市場は、ボディケアやリフレクソロジーなどの施術療法を行うサービスを対象として、事業者売上高ベースで算出した。但し、鍼灸、指圧、マッサージ、柔道整復などの国家資格を有して行う治療・施術を除く。 <温浴ビジネス市場とは> 本調査における温浴ビジネス市場とは、厚生労働省「衛生行政報告例」が定義する公衆浴場業の中の「その他の公衆浴場」、一般的に健康ランド、クアハウス、スーパー銭湯と呼ばれる温浴施設を対象とし、事業者売上高ベースで算出した。 |
<市場に含まれる商品・サービス> リラクゼーション(ボディケアやリフレクソロジーなど)ビジネス、温浴ビジネス |
出典資料について
資料名 | 2022年版 リラクゼーション・温浴ビジネスの実態と展望 |
発刊日 | 2022年01月24日 |
体裁 | A4 368ページ |
価格(税込) | 132,000円 (本体価格 120,000円) |
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