2019年第1四半期の住宅リフォーム市場規模は約1.3兆円と平均的な規模のスタートに
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査を実施し、2019年第1四半期の市場規模(速報値)を公表する。
図1. 住宅リフォーム市場の四半期別の市場トレンド推移
1.市場概況
2019年第1四半期(1~3月)の住宅リフォーム市場規模は1兆2,716億円(速報値)、前年同期比で5.8%増と推計する。
?消費税増税前の駆け込み需要により大幅増となった2014年第1四半期以降の4年間の平均値とほぼ同規模であることから、順調なスタートといえる。
2.注目トピック
2018年度の住宅リフォーム市場は 6.3兆円 前年度比1.6%増
住宅リフォーム市場規模を年度ベースで算出すると、2018年度(2018年4月~2019年3月)は、6兆2,865億円(速報値)、前年度比で1.6%増と推計する。
上期は2017年度後半より低調な推移であったが、下期は比較的好調に推移した。
3.将来展望
2019年の市場トレンドは、消費税率引上げが2019年10月に予定されていることから、それに向けて住宅リフォームの駆け込み需要がある程度見込まれるが、税率引上げ後の対策として国土交通省の実施する「次世代住宅ポイント制度」があること、また景気全体がやや低調気味であることを考慮すると、概して増税前に起こる需要の集中はある程度回避されるものと考える。