2020年3月から横浜のアソビルにて展覧会がスタートした「バンクシー展 天才か反逆者か(BANKSY GENIUS OR VANDAL?)」。これまで大阪(大阪南港ATC Gallery)、名古屋(旧名古屋ボストン美術館)、福岡(ユナイテッドラボ)、広島(ひろしま美術館)と巡回してきた本展が、ついに東京にやってくる。
「バンクシー展 天才か反逆者か」とは
バンクシー展とは、イギリスを中心に匿名で活動を続けるストリートアーティストのバンクシーの貴重なオリジナル作品を含む、版画、立体オブジェクトなど70点以上の作品をはじめ、映像やポスターなど計100点以上を過去最大級の規模で日本に集結させた展覧会。
日本では2020年3月に横浜で開催された展示が発起となっているが、実は2018年からモスクワ、マドリード、香港、ニューヨーク、LAなどを巡回しており、300万人以上の人々を熱狂させている。
展覧会の特徴は、バンクシーの貴重な作品を生で見れることはもとより、彼の作品の世界観が表現されたインスタレーションやマルチメディアなど体験型展示をテーマごとに鑑賞することができるところ。
そして、展覧会タイトルにもなっているバンクシーが「天才(GENIUS)」なのか、はたまた「反逆者(VANDAL)」なのかを、会場内で投票することができる企画もあり、ただ作品を見るだけではなく、アートに対する意見を投げることができるという新しい体験を提示している。公式サイトでは、1日の総投票数とこれまでの総投票結果が毎日更新されているので、自分の意見が世間と比べて多数派なのか、少数派なのか、バンクシーが世間でどのように思われているのかなど投票数から考えてみるのも面白いだろう。
手持ちのスマートフォンでアプリをダウンロードし、イヤホンを持参すれば無料の音声ガイドも聞くことができる。社会風刺、反戦など、メッセージ性の強いバンクシーの作品は、ただ見るだけでももちろん楽しいが、解説を聞きながら作品を鑑賞することで理解も深まり、作品の見方も変わってくるかもしれないので、ぜひ体験して欲しい。
また、会場ではバンクシーの作品風の写真が撮れるインスタグラムのフィルターや、グッズ販売などもあり、バンクシーファンにとってはたまらないイベントだ。
東京展について
これまで世界や日本各所を巡ってきており、大盛況の「バンクシー展 天才か反逆者か」がついに東京にて展示を開催する。場所は原宿のWITH HARAJUKUで、期間は2021年12月12日(日)~2022年3月8日(火)。日本でも文化の発信地であり、これまで様々なストリートアーティストを育んできた原宿の地で、世界的にトップとも言えるストリートアーティストであるバンクシーの展示が開催されるとは、注目度の高さも一入だろう。開催に先駆けて、会場であるWITH HARAJUKUのB1階と3階では、10月8日よりバンクシーの作品《Laugh Now(ラフナウ)》をモチーフにした“映え”フォトスポットを設置。一緒に写真を撮るなどして楽しむことができる。
本展に関する情報は展覧会公式ツイッターでも随時更新されていくので、そちらも合わせてチェックしたい。
ANDARTのバスキアの取り扱い作品が展示決定
2021年12月12日(日)~開催される東京展では、ANDARTのバスキアの作品《Jawbone of an Ass》が展示される。
バスキアとは1960年にアメリカで生まれ27歳という若さでこの世を去った、20世紀美術の最も重要な巨匠の1人とされるアメリカ人アーティスト。2017年に前澤友作氏が《Untitled》を約1億1,048万ドル(約123億円/落札手数料込)で落札したことが記憶に新しく、2019年に東京都・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催された「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」では連日長蛇の列をつくるほどの大盛況となった。
バンクシーと同じくストリートアーティスト出身であるバスキアの作品は、バンクシーにも大きく影響を与えていると言われており、かつてバンクシーはバスキアの作品をオマージュした非公式のコラボレーション作品も制作している。
「バンクシー展 天才か反逆者か」ではバスキアの作品が展示され、バンクシーが影響を受けたアーティストの作品も含めて、謎に包まれたバンクシーの作品や活動を理解できる展示となっている。
東京展・展覧会概要
イベント名:バンクシ―展 天才か反逆者か(原宿)
期間:2021年12月12日(日)~2022年3月8日(火)
休み:2月24日(木)
時間:10:00~20:00 ※最終入場は閉館時間の30分前まで
アクセス:WITH HARAJUKU(東京都渋谷区神宮前1丁目14-30)
最寄り駅の原宿駅竹下口より徒歩2分
日時指定チケットは公式サイトで販売中(在庫に余裕がある場合のみ、当日窓口販売)
日時指定チケット | 大人 | 大・専・高 | 中学生以下 |
平日 | ¥1,800 | ¥1,600 | ¥1,200 |
土日祝 | ¥2,000 | ¥1,800 | ¥1,400 |
※未就学児童は入場無料
作品をゆっくり鑑賞したい方は、混雑が避けられ、入場料金が割引される平日に行くのがおすすめ。指定期間中平日ならいつでも入場可能な「平日いつでもチケット」は、イープラス、チケットぴあ、ローソンチケットの各HPから購入できるので、こちらもぜひチェック!(平日いつでもチケットは購入後コンビニでの発券が必要)
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文章:ANDART編集部