青森県庁は11月29日、令和5年産で本格デビューを目指すオリジナル新品種「青系196号」の名称を「はれわたり」に決定した。
名称は2020年6月に一般公募したところ1万205件もの応募が寄せられ、会見で三村申悟知事は「青森の空が広く晴れ渡るイメージを思い描いており、全国に知れ渡って欲しい」とした。
はれわたりは、コシヒカリやひとめぼれのルーツを持つ「青系169号」と「青系170号」の交配から生まれた品種で、栽培時期は中生。耐冷性・いもち病抵抗性を持ち、「外観・味・粘りに優れ、硬さは柔らかい」。令和3年産は県内9か所の圃場で実証試験を実施、4年産は「限定的に生産して県内でプレデビューする予定」。
県庁担当者によると、現時点で「生産者に栽培要件を設ける予定はない」としており、立ち位置的には青天の霹靂とまっしぐらの間を目指す。「作りやすい品種のため広く栽培してもらい、県内では県産米以外のシェアに代わるものを目指すと同時に、県外では安いだけでなく美味しさや銘柄にこだわる消費者に選んでいただければ」とする。
〈米麦日報2021年12月1日付〉