2021年11月11日(ロンドン時間)に開催されたBonhams(ロンドン)オークション「Pop x Culture」の落札価格上位5作品をご紹介します。ANDART取扱アーティストの作品も多数ランクインしているのでぜひご覧ください!
落札価格は手数料込み。1£=152.88円で計算(11月15日 5:29時価)
5)ルイ・ヴィトン X シュプリーム「A Limited Edition Red And White Monogram Malle Courrier 90 Trunk」(2019)
落札価格:約1,150万円(£ 75,250)
2017年に行われたハイブランド「ルイ・ヴィトン」とストリートブランド「Supreme」のコラボレーションアイテム。2つの人気ブランドのコラボレーションは南青山に限定ショップがオープンするなど、一大ブームとなったのは記憶に新しい。本作はそのコラボレーションの中でも象徴的なアイテムのトランクで、一部の予約購入者しかゲットできないプレミアアイテム。定価の約775万円を大幅に上回る価格で落札された。
予想落札価格:約917万円〜1,223万円(£60,000〜80,000)
3)バンクシー《Barcode Leopard》(2004)
落札価格:約1,437万円(£ 94,000)
トラックからこちらに向かってくる迫力満点の虎が描かれている作品。よく見るとトラックはバーコードのように描かれており、一部が虎によってへし曲げられているようだ。バンクシーは反資本主義を題材にした作品を多数制作しており、本作のバーコードは資本主義の象徴、そこから野生の虎が抜け出している様子を描くことで、資本主義からの脱却を意味しているのではないだろうか。
予想落札価格:約1,070万円〜1,529万円(£70,000〜100,000)
3)ジャン=ミシェル・バスキア(アフター)《Flexible》(2016)
落札価格:約1,437万円(£ 94,000)
本作は「グリオ」という西アフリカの伝統伝達者をモチーフにしていると言われている作品。生前、解剖学書や医学書などを愛読していたというバスキアは、人体が透けて臓器や頭蓋骨が見えているようなモチーフを使用した作品を多く制作しており、本作はまさにバスキアらしさが詰まった作品だろう。本作(シルクスクリーンプリント)の元となった作品は、すのこのような木材に描かれており、2018年5月にフィリップスオークションで4,532万ドル(手数料込み)で落札された。
予想落札価格:約764万円〜1,070万円(£50,000〜70,000)
2)アンディ・ウォーホル《Mick Jagger, from Mick Jagger Portfolio》(1975)
落札価格:約1,628万円(£ 106,500)
アンディ・ウォーホルが著名人の肖像を描くポートレートシリーズ。この作品のモチーフとなっているのは、イギリスのロックバンド、ローリング・ストーンズのボーカルとして知られるミック・ジャガーだ。ウォーホルはミック・ジャガーの肖像画を多数残しているが、どれも紙を切り貼りしたようなコラージュ風で、スケッチのような線画が特徴的。ANDARTではウォーホルのポートレートシリーズの1つである《Liz》を取り扱っているので、そちらも合わせてチェックしていただきたい。
予想落札価格:約382万円〜535万円(£25,000〜35,000)
1)バンクシー《Girl with Balloon》(2004)
落札価格:約1,819万円(£ 119,000)
本オークション落札価格第1位となったのは、バンクシー作品の中で最も有名なモチーフの一つ。少女とハート形の風船のモチーフがキャッチーで、デザインを変えて世界中の様々な壁に描かれている。2018年には同モチーフの作品がオークション落札後にシュレッダーにかけられたことでも話題に。先日シュレッダーにかけられた作品が再びオークションに出品され、バンクシー史上最高落札額を叩き出した。
予想落札価格:約1,529万円〜2,293万円(£100,000〜150,000)
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文章:ANDART編集部