矢野経済研究所
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2020年度の住宅建材・住宅設備機器市場はコロナ禍の影響を大きく受けて減小

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内住宅建材及び住宅設備機器市場を調査し、各分野ごとに現況、および将来展望を明らかにした。

1.調査結果概要

2020年度の住宅建材・住宅設備機器市場規模は新型コロナウイルス感染症の影響により、新設住宅着工戸数が減少した影響を大きく受けて、前年度比減少という結果となった。

2020年度の住宅建材・住宅設備機器市場は全体としてみると落ち込んだものの、今後は抗菌・抗ウイルス、空気環境改善、非接触などの新型コロナウイルス感染症対策製品に関心が集まる。また、在宅時間の長期化や在宅勤務の定着により、より快適に生活できる住まいの環境づくりにも関心が集まり、関連製品に対する需要は増加することが期待される。

2.注目トピック

「抗菌・抗ウイルス建材」「非接触(タッチレス)水栓」「高機能換気システム」といった製品・機能に注目

住宅向け建材・設備機器企業40社へのアンケート調査結果では、今後標準仕様が見込まれる住宅建材・住宅設備機器の機能として、「抗菌・抗ウイルス建材」が最も多い。
次いで、「非接触(タッチレス)水栓」、「高機能換気システム」、「スマート・IoT住宅機器」といった製品・機能の他、「非接触(タッチレス)ドア」、「在宅勤務用デスク」、「玄関での洗面化粧台」、「戸建て用宅配ボックス」などにも関心が向けられている。

調査要綱

1.調査期間: 2021年4月~7月
2.調査対象: 住宅建材メーカー、関連事業者等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談取材、アンケート調査、及び文献調査併用
<住宅建材・住宅設備機器市場とは>
本調査における住宅建材市場とは、木質系、窯業系、金属系、プラスチック系、断熱材、インテリア、エクステリアなどの住宅向け建材を対象とする。また、住宅設備機器市場とは、キッチン、バス、洗面化粧台、衛生陶器、給湯器、厨房機器、床暖房、太陽光発電、ホームエレベーター、食器洗い乾燥機、浴室暖房乾燥機などの住宅向け設備機器を対象とする。なお、いずれも住宅向け(新築及び既築)を対象とし、非住宅市場向けは含まない。
<市場に含まれる商品・サービス>
(1)住宅市場(2)木質系建材市場(3)窯業系建材市場 (4)金属系建材市場 (5)プラスチック系建材市場(6)断熱材市場(7)住宅設備機器市場(8)インテリア市場(9)エクステリア市場

出典資料について

資料名2021年版 住宅産業白書
発刊日2021年07月30日
体裁A4 795ページ
定価165,000円 (本体価格 150,000円)

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