歴代映画興行収入ランキングトップ10 意外なあの映画がランクイン!?
(画像=novitaly/stock.adobe.com)

2021年3月公開の庵野秀明総監督によるアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の興行収入が、公開から127日間で100億円を突破した。同シリーズは新作が公開される度に興行収入を伸ばしているが、今回の100億円突破は映画界では凄い数字なのか?

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の興行収入が100億円を超えた

シン・エヴァンゲリオン劇場版が公開されたのは2021年3月8日だ。公開開始から2週間で興行収入は50億円規模に達し、その後、順調に興行収入を伸ばしてきた。そして、127日間で100億円を突破した。

歴代映画興行収入ランキングトップ10 意外なあの映画がランクイン!?

シン・エヴァンゲリオン劇場版はその後、7月21日に終映を迎え、興行収入は102億2,000万円を突破した。この興行収入は庵野秀明監督の作品の中では、2016年公開の「シン・ゴジラ」(興行収入82億5,000万円)を抜いてトップだ。観客動員数は669万人に達したという。

ちなみに、過去のエヴァンゲリオンの映画興行収入は以下の通りとなっている。

歴代映画興行収入ランキングトップ10 意外なあの映画がランクイン!?

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は歴代何位にランクイン?

今回、シリーズの中で輝かしい興行収入の記録を残したシン・エヴァンゲリオン劇場版だが、邦画の歴代興行収入ランキングでは、どれくらいの順位にランクインするのだろうか。興行通信社が公表している最新の歴代興行収入ランキングを参照してみよう。

歴代映画興行収入ランキングトップ10 意外なあの映画がランクイン!?

このランキングと照らし合わせてみると、残念ながら「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は歴代10位の「南極物語」(興行収入110億円)を超えることができず、トップ10入りは果たせなかったことになる。

一方、歴代11位で興行収入101億円の「踊る大捜査線」(1998年10月公開)と、歴代12位で興行収入98億円の「子猫物語」(1986年7月公開)は抜いており、シン・エヴァンゲリオン劇場版は邦画の興行収入ランキングで11位にランクインしたということになる。

歴代映画興行収入ランキングトップ10 意外なあの映画がランクイン!?

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」はさらなるロングラン上映か

先ほど紹介した「興行収入の歴代映画ランキング(邦画編)」においては、1位は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」で、興行収入は400億円を突破している。そして、シン・エヴァンゲリオン劇場版とは対照的に、公開から9ヵ月が経った現在も上映が終了される気配がない。

上映が終了する気配がないのは、それだけ配給会社が儲かるからである。今回の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の配給は、東宝とアニプレックスの共同配給となっており、人気の状況が続けば今年いっぱいは上映が継続される可能性が高そうだ。

文・岡本一道(金融・経済ジャーナリスト)

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