食品産業新聞社
(画像=食品産業新聞社)

マルハニチロは6月22日、マグロの調達から加工販売までを手掛ける、マリンアクセス(静岡県吉田町)の株式を日本アクセスから取得すると発表した。マリンアクセスの発行済み株式の65%を取得し、マリンアクセスはマルハニチログループ傘下に入る。

マリンアクセスは静岡県内に拠点を有し、マグロを主とする水産物の調達、加工(刺身・ネギトロなど)、冷凍保管(超低温保管)、販売までの一連の事業を営んでいる。マルハニチロは今回の株式譲受により、マルハニチログループのマグロ事業を拡充し、得意先へのさらなるサービスの向上につなげる考えだ。

株式の譲受期日は9月1日。譲渡価格は非公表としている。取得する65%の保有内訳は、マルハニチロが55%、マルハニチログループでマグロの生食用商材の製造販売を行う、マルハニチロリテールサービスが10%となる。

マルハニチログループは2021年度までの現中期経営計画で、成長への取り組みの1つとして「国内外における水産事業バリューチェーンの拡充」を掲げ、原料から製品までの一貫性の高いビジネス戦略のもと多様な水産商材を取り扱っている。

なかでもマグロは、漁獲や養殖による生産機能、多様な産地からの調達機能、独自の加工機能と販売チャネルをグループ内に保有し、天然・養殖、生鮮・冷凍、1次加工品・高次加工品(ネギトロなど)まで広範囲なラインアップを展開しており、マルハニチロでは「極めて重要な商材の一つ」と位置付けている。

〈(株)マリンアクセスの概要〉
▽設立
2011年5月2日

▽代表者
村上一平

▽所在地
静岡県榛原郡吉田町川尻1142-1

▽従業員数
183人(2021年2月1日現在)

▽事業内容
水産品(主にマグロ)の加工、販売、冷凍品の保管

▽資本金
5,000万円

〈冷食日報2021年6月24日付〉