矢野経済研究所
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2020年の住宅リフォーム市場規模はほぼ前年並みの6.5兆円に

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査を実施し、2020年第4四半期及び2020年計の市場規模(速報値)を公表する。

住宅リフォーム市場の四半期別の市場トレンド推移

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住宅リフォーム市場の短期予測

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1.市場概況

2020年(1~12月計)の住宅リフォーム市場規模は、6兆5,333億円(速報値)、前年比で0.03%減と推計する。4月の緊急事態宣言の影響で、当初は大きく落ち込んだが、その後は徐々に落ち着きを見せた。このような状況下にあっても、前年とほぼ同じ規模まで市場が回復した要因は、レジャーや旅行などの支出が減った分、在宅時間が長くなったため住空間への支出(投資)が増えたことにあると考える。

分野別にみると、前年(2019年1~12月計)と比較して「設備修繕・維持」分野は0.3%増と前年並みを維持した。また、DIY(Do It Yourself)の需要が後押しとなり、「家具・インテリア」分野も7.6%増となった。一方、「増改築工事(10㎡超+10㎡以下)」分野は11.4%減であった。

2.注目トピック

2020年第4四半期の住宅リフォーム市場規模は前年同期比14.6%増

2020年第4四半期(10~12月)の住宅リフォーム市場規模は2兆1,064億円(速報値)、前年同期比で14.6%増と推計する。

2019年10月に施行された消費税率引き上げ(消費税増税)による需要減少の影響があった2019年第4四半期と比較すると、2020年第4四半期は大幅な増加率となっているだけでなく、四半期のみで2兆円を超えるという例年にない規模まで拡大している。この背景には、新型コロナウィルス感染症が再拡大し、年末年始を在宅で過ごす時間が増えることを見越した住宅リフォームやDIYなどの需要が増えたことが要因であるものとみる。

3.将来展望

2021年の住宅リフォーム市場規模は、約6.4~6.7兆円で推移するものと予測する。

2021年も新型コロナウイルスの感染状況が市場に与える影響は大きいものと考える。リモートワーク(在宅勤務)をはじめとした新しい生活様式に対応するリフォームを中心に、今後も住宅関連への投資が進むとみる。

一方で、感染状況が落ち着きを見せると、自粛をしていたレジャーや旅行などへの支出が増えることが想定される。こうした場合、一転してリフォームなどへの支出を控える傾向になるため、市場は低迷する可能性が高い。

調査要綱

1.調査期間: 2020年10月~12月(2020年第4四半期)
2.調査対象: 各種統計データ及び住宅リフォーム事業者
3.調査方法: 当社専門研究員による市場規模算出、及び文献調査
<住宅リフォーム市場とは>
本調査における住宅リフォーム市場とは、「10㎡超の増改築工事」・「10㎡以下の増改築工事」・「設備修繕・維持関連」・「家具・インテリア等」の4分野を指す。
なお、市場規模は国土交通省「建築着工統計」、総務省「家計調査年報」、総務省「住民基本台帳」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」を基に推計した。
<市場に含まれる商品・サービス>
住宅の躯体・設備等の修理・修繕・改装に関わる工事等

出典資料について

資料名ヤノ・レポート 2021年2月25日号
発刊日2021年02月25日
体裁B5 65ページ
定価年間購読80,000円 (税別)

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