日本特殊陶業株式会社(5334)は、株式会社デンソー(愛知県刈谷市)が運営するスパークプラグ事業および排気センサ事業の譲受を決定し、デンソーとの間で事業譲渡契約を締結した。
日本特殊陶業は、スパークプラグおよび内燃機関用関連品の製造・販売、ニューセラミックおよびその応用商品の製造・販売等を行っている。
デンソーは、自動車部品、システムおよび生活関連機器の開発・製造・販売を行っている。
背景・目的
日本特殊陶業とデンソーは、2023年7月10日付「株式会社デンソーの一部事業の譲受に向けた基本合意書の締結に関するお知らせ」にて公表したとおり、内燃機関製品の供給責任を果たすべく本事業の譲受について検討を進めてきた。
各国がカーボンニュートラルの実現に向け電動化や燃料の多様化に向けた道筋を模索する中、その過程においては、地域・国ごとのエネルギー事情や現存する車両に合わせ、様々な動力源およびその関連技術が求められ、引き続き内燃機関においても、継続した需要が見込まれる。
このような潮流の中、日本特殊陶業は、コア技術であるセラミックの開発および製造技術を活かし、内燃機関製品の供給責任を果たすことでカーボンニュートラルの過程に貢献することを目指している。
販路や生産体制の融合により、業界全体で最適な生産体制を構築することでグローバルでの安定供給を実現するとともに、日本特殊陶業の事業基盤をより一段と強固にすることが持続的な成長に資するとの結論に至り、本事業譲受を決定した。
対象事業の内容
デンソーおよびその子会社が運営するスパークプラグおよび排気センサ(酸素センサおよび空燃比センサに限る。)の国内外の開発・製造・販売事業 (本事業譲受では、デンソーおよびその子会社の役員および従業員、土地および建物は譲受対象外)
譲受価額および決済方法
本事業譲受価額:180,600百万円 決済方法:現金による決済
日程
契約締結日:2025年9月1日 事業譲受実行日:未定※
※本事業譲受の実行は、国内外の競争法当局によるクリアランスその他の法令上必要となる関係当局の許認可等の取得等、取引実行のための前提条件が満たされることを条件としており、事業譲受実行日は現時点では未定。